2015年の最後を飾るに相応しい映画といえばやはり「007」でしょうネ。
という訳で007の24作目にして(ダニエル・グレイグ)ボンドの4作目で
ある「スペクター」に一言。
SPECTRE=スペクターとは何か? Special Executive for Counter-intelligence,
Terrorism, Revenge and Extortion 殺人、敵対諜報、テロ、復讐、脅迫をする
巨大犯罪組織である。 いやはや映画のタイトルは英語の勉強になりますワ。
なにゆえ敵の名前を映画タイトルにしたか? 最大最悪・真の黒幕であり、
1962年の第一作「007 /ドクター・ノオ」がスペクター組織であったゆえ、
007 にとって真の敵がいよいよ再登場してきたということだ。
54年も続く、このシリーズの魅力の一つに世界の名所や風俗が見れる
ことがある。今回のオープニングはメキシコシティの祝祭「死者の日」で始まった。
へ~こんな祭りがあったのか?市民が皆、骸骨に仮想して練り歩くのだ。
1500人のエキストラを動員した祭りの上空では、ヘリコプター内で激しい格闘
アクションをしていたのだ。私にとって死ぬまでに行きたい観光地、ロード・オブ・
リングスの南ニュージーランドの他に、このメキシコの死の日を加えよう。
このシリースの魅力のもう一つはボンド・グッズである。世界の一流高級品を身に
着けている。まずは時計、見るからに高そうな「オメガの時計」、「トム・フォードの
サングラス」、車は英国の名車「アストン・マーチン」、名車「ジャガー」とのローマ
でのカーチェイスは見ものである。
さて007といえばボンド・ガールが必須! 今作は二人登場したヒロイン・
マドレーヌにフランス女(レア・セドゥ)、列車でのデートは息を呑むほどの
ナイス・ボディだ。そしてもう一方のご婦人は、な・なんと(モニカ・ベルッチ)
世界の美女でボンドガール最年長でしょう?まるで(ソフィア・ローレン)を
彷彿させる貫録をもってボンドとベッドイン。
さてスペクターの首領は名悪役(クリストフ・ヴァルツ)、ウイーンでの組織
秘密会議は見もの、世界から集結した幹部の報告を受ける、世界中の
国家中枢に入り込んで、IT、個人情報を握り操作している、株、貴金属、
薬品あらゆるマーケットで不正を働き稼いでいるのだ。
世界を支配する巨悪であるが、その根っ子は意外にも小さな嫉妬とは
少々驚いた。007との因縁にこだわり過ぎ身の破滅となった。
(サム・メンデス)監督の007はストイックですネ
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