昨今の天気を見るに、確実に地球は異常気象と思える。
一年に何度も台風が来たり、冬に爆弾低気圧が来たりする。
極め付けは、近年日本では珍しい竜巻まで発生している。
2005年には米国史上最大のハリケーン・カトリーナが発生し
死者1836人という大災害があった。
という訳で、竜巻の映画「イントゥ・ザ・ストーム」に一言
いわゆるディザスター・ムービーである、昔はパニック映画といった。
不謹慎であるが、私はこのパニック映画が好きで、子供の時から
パニックの話題作は殆ど見ている。 大自然の驚異の前に人間
など虫けらの様に蹴散らされる。あらためて人間は無力な存在、
よって謙虚であるべきと自覚できるからだ。
さてこの映画の舞台は、米国中西部 オクラホマ州、実際この州
は竜巻街道と呼ばれるほど有名な竜巻多発地帯である。
この竜巻を追っかけている連中「ストーム・チェイサー」がいた。
竜巻追跡専用の装甲車に乗り、竜巻を撮影しYuTbeに
高く売りつけるのだ。
さらに女性気象学者アリソン(サラ・ウエイン・キャリーズ)も
専用バンで追っかけていた。
地元の高校の卒業式、校舎に大竜巻が襲った。教頭ゲイリー
(リチャード・アーミティッジ)は寸でのところで生徒を避難させた。
しかし町には史上最大の超ど級竜巻が近づいていたのだ。
あらゆる建物、空港、工場、車、作物全てを地上から空へ
吸い上げていく。
監督はアバターの助監督だった(スティーヴン・クエイル)が
務めたゆえ、特撮技術の大進化により、竜巻ツイスターの
大被害シーンは迫力満点で見ものである。
しかしパニック映画の面白さは何といっても、①にそのプロットと、
②に主役もわき役もスター性が重要、③に群像劇であることだ。
出来るだけ往年のスターを登場させ、さまざまなエピソードの中で、
災害に巻き込まれ、右往左往し、人間ドラマが生まれる、その中
で最後まで諦めなかった人のみ、何とか生き残るのが定石なのだ。
この映画は②スターも出ない、①の登場人物のプロットが弱い
のだ。結果、印象ないまま終了してしまった。
やはり同じ竜巻映画1996年の「ツイスター」と比べてしまう。
制作総指揮 スピルバーグで、監督はヤン・デ・ポン、主役は
アカデミー女優の(ヘレン・ハント)、と(ビル・バクストン)で
ツイスターチェイサーとしてに(フィリップ・シーモア・ホフマン)が
出ていた。彼まだ無名役者、しかし存在感があったネ。
後にアカデミー賞を受賞したが、若くして逝去した怪優である。
やはりパニック映画は特撮よりもプロット=筋である。
1996 ツイスター
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