「一年の計は元旦にあり」といいますので、今年の初観映画は
やはり巨匠(リドリー・スコット)監督の創った「ロビン・フッド」
にしました。
主役ロビン・フッドは(ラッセル・クロウ)、彼とは2000年に
「グラディエーター」で組んだ仲、よほど気が合うのでしょうかネ、
監督は2005年に「キングダム・オブ・ヘブン」でキリスト教十字軍と
イスラム軍との壮絶な戦いを画いたが、監督12世紀ごろの西洋時代
劇が好きなのか、このロビン・フッドも十字軍の雇い兵から始まる。
映画というのは本当に面白い、学生時代習った「世界史」の意味が
映画を見て、今頃判るからだ。
そもそもロビン・フッドは英国シャーウッドの森に住む義賊で、
せいぜい悪代官を懲らしめるくらいに思っていたら、この映画では
何と「マグナ・カルタ」大憲章をジョン英国王に突きつけた英雄に
なってしまった。
学生当時、試験のために1215年マグナカルタ、1215年マグナカルタ
とだけ暗記して、内容はさっぱり判らなかったが、今その意味が
やっと判った次第。「国王といえども法コモン・ローに従え!」と、
立憲君主制を確立し更に「法の下の平等」につながる政治思想である。
さて十字軍から離脱したロビン・フッドは戦いで死んだ男の刀を、
父親のノッティンガム領主に届けた。図らずも領主から息子に成り
すましてくれと頼まれる。
そしてそこには美しい未亡人マリアン(ケイト・ブランシェット)が
居た。ここでロビンとマリアンのロマンとなる訳、旨い筋立てと感心。
「ロビンとマリアン」といえば、1976年この題名で映画が作られた。
ロビンフッドに(ショーン・コネリー)マリアンは何と(オードリー・
ヘプバーン)だった007もローマの休日姫も、少々歳が行き過ぎて
老いらくの恋物語であったが、大変面白かったと記憶。
さて本映画の見所はグラディエーター以来の迫力ある戦闘シーン、
そしてCGを駆使して弓が、見事に敵を仕留めるところでしょう。
140分全く飽きません、一見の価値あるお奨め映画です。
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