本当に物騒な世の中になりました。2002年の半月だけで
バリ島の爆破テロ、フィリピンの商店街爆破テロ、米国の連続射殺魔、
そしてロシアの劇場人質テロが発生、多くの被害者が出た様です。
映画の世界でも2001年9・11以来
コラテラル・ダメージ、ソードフィッシュ、トータル・フィアーズ、
そして、この「9デイズ」とテロ映画のラッシュです。
しかし、あまりにも現実事件の方が過激で悲惨過ぎるので、
映画の方はもはや核爆弾テロしか残されていないひどさだ。
正に「事実は小説より悲なり」「事実は映画より酷なり」である。
この「9デイズ」も米国大都市で核爆発を図るテロリストとそれを阻止
するCIAの対決だが、フーテンの黒人(クリス・ロック)が巻き込まれる。
主演(C・ロック)は新鋭のコメディアン、とにかくうるさい男
シャベクリまくる。テーマは深刻なテロだが、何とコメディーだった。
彼の風味は、どうもラッシュ・アワーの(クリス・タッカー)パクリか
(エディー・マーフィー)の弟子といった感じだ。
ロシア・マフィア役で(P・ストーメア)が出ていたが「アルマゲドン」
と同じ、大袈裟なロシア人であった。どこか大味だ、あ~ぁやっぱり、
製作がブラッカイマーさんか!この人の大味症候群が見事に出ていた。
唯一渋く極めているのはベテランCIA(アンソニー・ホプキンス)のみ、
街中爆弾を探し廻る、しかしこの年令で全力疾走は酷というものだ。
それにしても、彼は名優であるにも拘わらず、あまり役を選ばない人に
思える。ハンニバル博士役など3作も続けるとイメージが固まり、普通は
嫌がるはずだが、全く気にしてない。
また、この9daysやMI-2のボス役などは誰でもよい役である。
彼は与えられれば、どんな役でも、どう旨く演じきるかを楽しんで
いる様だ。多分、演技に自信があり、且つ苦労人なのだろう。
こんな人好きだナ・・・
コメント
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