2011年3月11日発生した東日本大震災により、日本国は膨大な被災者
を生み甚大な被害を受けた。さらに地震と大津波により破壊された福島原発
で炉心溶融が起こり、放射能がどんどん漏れている。日本人はまだそれを
止めることが出来ないでいるのだ。
原発の安全性に対する嘘、原発の必要性に対する疑問は以前から言われて
いたが、少数意見であり、むしろ封じられていたといっても良い。
日本の原子力政策の欺瞞を指摘した映画があった。2002年完成、2004 年公開の
「東京原発」である。この映画はマイケルムーア映画の如く面と向かっての反対
ではなく、大いなる喜劇で危険を指摘しているのだ。しかし内容は核心を突いて
おり、役者も極めて旨い。
今改めて見ると映画内での原発論争は、全て現況に当てはまっており、この映画は
正に近未来予知映画だったといって良い。
上映当時、私も含め、大多数の日本人はこれを単なる少数派から見た単なる
「ブラック・ユーモア」映画として片付けてしまったのだ。
カリスマ東京都知事(役所広司)は悪化する都の財政建て直しの切り札として、
東京都心に原発誘致することを宣言した。
先ず、東京都の幹部たちは猛反対する。「東京は地震が多く危険です!」
知事は答える、「政府も、原子力委員会も、電力会社も言ってるじゃないか」
「地震だったら原発の中が一番安全な避難場所だ」「日本の原発は世界最高の
耐震基準で設計されているんだ」と・・
知事!!「東京都民の大反対デモが起こりますよ!
知事は一喝する「新潟や福島の原発には賛成しているのに 何故東京はダメ
なのだ?」「一番電気を浪費して恩恵を授かっているのに。そのリスクを負わずに
他所に押し付けていいのか?」
原発専門家、東大の榎本教授(綾田俊樹)の原発説明が興味深く面白いし
それを聞いて、環境局長(吉田日出子)が一々目が点になるほど驚くのが
誠に面白いです。
今正に必見の映画、DVDまたはインターネット「東京原発」でアクセスすると
殆どがフリーで観ることできますゾ
映画の中で興味深い台詞があった。労働局長(平田満)曰く、
1999デンバー国際会議 NRDC(米自然資源防衛協議会)が日本を批判した
「日本の原子力に関する情報公開はロシアにも劣る」
ふむ~ 蓋しだね。
コメント
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