「今 春が来て君はきれいになった♪去年よりずっときれいになった~♪」
懐かしいネ 今は昔、70年代真盛りのヒット曲 フォークGroup(かぐや姫)
の「なごり雪」デス。何故か?2002年今ごろ映画になった。
当時は学生運動もやや下火になったが ベ平連が活動してましたネ。
「神田川」や「赤ちょうちん」「旅の宿」など4畳半的・同棲推進曲が
妙に流行っていました。
邦画は「仁義なき戦い」、洋画は「ゴットファザー」と濃い映画の時代
それから30年経った今・・・・・当時の学生は皆 私も含め50過ぎの
おじさん、オバサンになってしまった。
そんな50男、梶村(三浦友和)に故郷、大分県臼杵の旧友水田(ベンガル)
から電話が入った、水田の女房、雪子が危篤なので是非会いに来てくれ
というものだ。雪子は学生時代に、上京した梶村を待ちつづけた女性
だったのだ。
梶村は28年ぶりに故郷に帰った、故郷の変らない古さと美しさにふれ
しだいに、雪子との淡い、やるせない思いが甦って来るのだった。
監督は大林宣彦さん、自ら脚本、臼杵住民の協力を得て完成させ
全国を行脚公開しているのだ。観客は殆ど40才以上、その観客に
ノスタルジックにも、故郷の哀愁と30年前の自分の姿を見事に
思い出せたのです。
私自身も、ほろにがい思いが込み上げて来た、若さというものは、
深く考えない事だ、ある意味、残酷でもあるのだ。反省 嫌悪
しかし、なにかしら甘酸っぱい思いも湧いてくる。
映画を観ていて思った。いくら田舎といっても、あまりにも
純粋だ。男達も素朴・素直過ぎる、優柔過ぎる、雪子が不憫だ。
観るに少々やり切れなさを感じました。30年前とはいえ、若者は
もうチト、ドライであったと思う。
これなら、大林監督の自分の学生時代、45年くらい前の若者像
ではないかしらネ
それにしても三浦友和さん!煮え切らない男の役をやらせたら
天下一品ですナ。これは演技でなく「自」であると推察しました。
多分家庭を仕切っているのはモモエさんなのでしょう。
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