いやぁ~ 良い映画というのは この映画の事を言うのでしょうネ。
最近、映画を見て涙がこぼれるということは滅多にありません、
というのも!米国ハリウッド映画の傾向は 超スピードアクションか
CGスペクタクルものが圧倒的に多い。
邦画はアニメの映画化か あいかわらずホラーものが多いですものネ、
まぁ日本の俳優さんも、お笑い系出身の人が主流になっています。
人間の俳優に泣かされることが少ない昨今の映画傾向の中で、私の目
から涙を搾り出したのは、ななんと!旭川の動物園のチンパンジーさん
でした。
この映画は人間が失った人間性?と夫婦愛をなんとチンパンジーの夫婦
が見せてくれたのです。「人のふり見てわが身を直せ」といいますが、
今回は「ケモノノふり見てわが身を直せ」ですワ・・・
この映画は日本最北端の動物園で北海道旭川市の旭山動物園が、廃園の
一歩手前の状態から見事に日本一の入場数を誇る動物園によみがえるまで
サクセスストーリーである。
その監督が(マキノ雅彦)さんですものネ、単なるサクセスものにはして
いない、見事に涙あり、笑いありの人情ものに仕上げた。
マキノ監督は「寝ずの番」から「次郎長三国志」と一貫して「義理と人情」
と「笑いと涙」を追求してきた人、この動物園物語が第三作目ですが、
不思議なことに、私は彼の監督作品を追っかけ、全て見ていることになる。
配役はマキノさんが好きな、クセある脇役プロ役者を飼育係りに揃えた
六平直政、岸辺一徳、江本明、塩見省三、市の部長に笹野高史ですものネ
主役の園長も西田敏行で、もう檻の中も外も動物園といった感があります。
それゆえ颯爽と登場し、予算をつける新市長(萬田久子)の爽やかなこと!
それから動物園の賄い係の女性(堀内敬子)の北海道弁がやや大げさながら
めんこくて、いかったベサ・・・。
試写会でのマキノ監督の舞台あいさつ、ご本人は感極まり、言葉をつまらせ
ながら、「動物の世界は弱肉強食で、強いもののみ生き残る本能の世界」
「人間のみ弱い者でも、生かせる叡智を持っている」と人間は素晴らしい
生き物と主張した。
なるほどネ、昨今はそれを忘れて、米国的な自由競争原理ばかり追いかけて
挙句の結果、経済破綻と、雇用不安に陥ってしまった。
人間はこの映画を見て反省しよう、再度言う!「獣のふり見てわが身を直そう」
旭山動物園に行った人は この映画で思い出だしてほしい、そしてもう一度
動物園に行きましょう。
まだ行ったことの無い人は、動物園予告編として、いく前に是非映画を見よう。
2009年2月7日 全国一斉公開との由・・・。
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