NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」2015を見て、我々はつくづく歴史を知
ってないと思う!この番組、視聴率が上がらないのは判りにくいから。
吉田松陰さんは外国に行きたくて、無許可で密航を企てた人なのに、
幕府が無勅許で米国に開港したことに、なんであれほど反対したの?
あげく安政の大獄で大老井伊直弼に処刑されてしまった。
「攘夷」=鎖国を唱えていた官軍が勝ったのに、開国したままなのは
何故なの?
という訳で「柘榴坂の仇討」ざくろさか 2014 に一言、
原作は直木賞作家の(浅田次郎)さんの短編。
「日米修好条約」を結んだ大老・井伊直弼は反対派を弾圧し、
(安政の大獄)を実行したが、1860年3月24日江戸城「桜田門外」で
水戸藩の侍たち18名に襲われ暗殺された。これを「桜田門外の変」と
いう。
襲った水戸藩の侍は自刀したり、逮捕され処刑された、また襲われた
彦根藩の侍も大変だ!生き残りは守り切れなかった汚名、家名を辱め
たとして斬首、お家取り潰しとなった。両藩とも悲惨な結果となった。
井伊直弼を警護して守れなかった彦根藩の警護筆頭、志村金吾
(中井貴一)の両親は責任を感じ自害した、しかし自分は切腹も
許されず、「暗殺者を探し出して首を墓前に供えよ」と命ぜられた。
妻(広末涼子)を伴い全国を行脚する。
たった一人の生存暗殺者・佐橋十兵衛(阿部寛)は車引きに身を変え
ひっそりと生きていた。 13年の年月が立ち明治となった。金吾はついに
十兵衛を見つけ出し、二人は石榴坂で対峙する。あとはDVDでどうぞ。
私が(井伊直弼)が悪人でなく優れた政治家だったと知ったのはNHKの
第一回の大河ドラマ「花の生涯」1963を見た時から、その時の井伊直弼役
は2代目(尾上松禄)さん、今回の石榴坂の井伊直弼(中村吉右衛門)
の叔父に当たる。深い縁ですネ
「花の生涯」で直弼の懐刀、長野主膳役で名優(佐田啓二)が共演して
いた。当時大物俳優TVドラマ初出演で話題になったと記憶。
石榴坂の中井貴一は佐田啓二の長男である。これも縁ですね
中井貴一は浅田次郎の幕末映画「壬生義士伝」にも主役を務めており。
再度の原作を主演するとは、これも縁ですネ
監督は若松節朗さん、沈まぬ太陽2009 ,ホワイトアウト2000 などを監督
した人。
この映画と同じころ2010に「桜田門外ノ変」佐藤純彌監督、大沢たかお
主演で作られている。今の政治状況は当時と少し似ている感じがシマシタネ。
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