もっともプライベートで、且つシークレットなことは何か?
それは自分の性癖でしよう。どんな人でも(大人に限るが)、
たとえ聖人でも淑女でも、それ(性癖)を持っているハズ。
それをテーマにしたのが「秘書、セクレタリー」でした。
性癖というものは、その人が性的満足を得るため、どうしても
しなければ済まない行為であり、その人固有のもので、他人が見ると、
異常であり滑稽で、とても理性ある人間がする事とは思えぬものだ。
性のお相手が同類か、それを理解してくれる人ならHappyであるが、
違うなら、もんもんと欲求不満を我慢するか、別のことで気晴らし
するか、はたまた別の相手に走ってしまって、やっかいな事になる。
この映画は、自傷性向(自分を刃物で傷つけ、肉体痛によって、心の
傷を和らげる)を持っている女性が、自分を変えようと外勤めを決意し、
弁護士事務所の秘書に採用された。
雇い主の弁護士(ジェームス・スペイダー)もどこか屈折した男、
ある日衝動に駆られ、彼女の尻を激しく叩いた。彼女はそれに異常に
反応し性的興奮に至る。それ以来、彼にいたぶりと尻叩きを求める。
それが、されない時は彼を思い出し出し、@慰までする始末。
映画とはいえ、ここまでやるか?
これでも!ポルノ映画でありません、猟奇的映画でもありません。
ほのぼのラブコメなのです。彼女(マギー・ギレンホール)は
どっか愛嬌ある顔、それがかえって、いやらし~。
湧き出る本能を旨く表現した。いやぁ~面白かった。
我々は皆、自分の変な癖を隠し、且つ棚に上げて、他人を笑って
生きている。その事実を自覚できる映画。淑女必見の一本でした。
コメント
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