(ルネィ・ゼルウィガー)のストーカー状態のDicky高橋です。
彼女がはじめて我々の前に、清新に登場したのが「The エージェント」'97
でした。正に彼女の記念すべき作品。その前はマイナーすぎて知りません。
(トム・クルーズ)主演、彼目当てに世界中の人が見た映画、その相手役
に、今まで見たことのない新鮮なヒロインが登場した。たしか当時、芸能
マスコミでも、「誰か知らないけど?癒系の女性」として話題になった。
それほど彼女は好感度で、以来わたしの心に住み着いてしまったのです。
映画も得な役でした。あの(トム・クルーズ)が大手エージェント会社
をクビになり、孤軍奮闘するのを、一人助ける役ですもの、しかも彼を
見限った婚約者(ケリー・プレストン、私はこの人もファンなのですが)
超ドライ・クールなキャラで(R・セルウィガー)の優しさを際立たせ、
引き立たせてくれました。
このヒロインはシングル・マザーで世のシングル・マザーの悩みを
代弁する立場も、キュートな坊やも、多くの女性の共感を得たはずだ。
そして我々ビジネスマンにとって、厳しい競争と会社組織でくたびれて
いるのを癒してくれそうな理想の女性に思えたのだ。
多分これらの第一印象が、後の彼女の出世に大きく貢献しているはずだ。
(この文章を書いた時には後のR・セルウィガーの大出世しアカデミー受賞
するなんて予想だにしませんでした。・・・)
さてこの映画は彼女の他(キューバ・グッティングJr)も世に出した、
なんとオスカー助演男優賞を彼にもたらしたのだ。味のある男だが、
やはり(T・クルーズ)の窮地を救う役柄が、好感したと思う。
しかし一方の(T・クルーズ)はノミネートされたアカデミー主演男優賞
を逃してしまった。ハリウッドはハンサムなメジャーに冷たいというが、
この映画は現代の米国ビジネス世相を良くあらわし、その中で良心と、
かつ家族愛に目覚めた男を、大変よく演じたと思う、わたしは受賞を
確信していたが、見事にはずれた。多分トムの落胆は大きかったはず。
これは私の私的印象なのだが、この落選いらいT・クルーズの作風は
大きく変わったと思う。それまでは良心に従う男、なかなか社会性を
もった渋い役柄であったはずだが、それ以後はミッションインポ~から
ラストサムライまで、すっかりシュワちゃんモードになってしまった。
N・キッドマンはじめ回りの人の能力を引き出すプロデユーサーの腕前
(Nキッドマンを世に出し、別れた後に彼女は見事アカデミー賞受賞した)
(この後の恋人で別れたベネロペ・クルスもトップ女優になった)は
ほどほどにして、また昔のような良心の役柄を見たい私なのです。
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