キャッチミー if ユーキャン」は
「俳優なくして、映画なし」という典型的な映画だった。
この主役が、ブラット・ビットなら、大人っぽ過ぎる
ドビー・マグワイアなら、真面目で硬過ぎる
ユアン・マグレガーなら、タフ過ぎる
ライアン・フィリップなら、マイナー過ぎる
16才のテーン・エイジ役が出来、ハンサムでメジャーな
役者はあのレオナルド・デカプリオ様しかおられません。
有能ながら、抜けていて、仕事人間ながら情がある
この映画を人情的コメディーに仕上げること出来る
中年役者はトム・ハンクスしかおられません。
フランク・アバグネイルは16才だが手形詐欺に天才的才能を
発揮する、彼に見つめられた女性は、いちころに陥る、
年寄達も彼をすっかり信用する。女たらしと爺たらしの天才だ。
女と年寄りはハンサムな好青年が好きなのです。
それから人は制服に弱い、パイロット、医者の白衣、三つ揃え
スーツの検事やヤング・エグゼクティブ、制服の信用は絶大。
そういう私も、制服に弱い、白衣の看護婦、スチュアーデス、
特に喪服の女性を見ると・・・・少々脱線。
60年代の花形、航空産業 その象徴がパン・アメリカンだった。
当時、兼高かおるさんの「世界の旅」の宣伝に出てくるパンナムを
みて、「いつかボクも!」と夢を見た。しかし諸行無常の航空産業
パンナム、ユナイテッド、エア・カナダ、そしてアメリカンまで
倒産の憂目、時の流れをつくづく感じる。
さてパンナムの美人スチュアーデス達に囲まれて、エアポートに
乗り込むパイロット姿のデカプリオ、 バック音楽はシナトラの
「カム・フライ・ウイズ・ミー」正に題名ピッタリ、時代ピッタリ、
嬉しく憎い限りの演出だ。
今回は演出を感じさせない、細かい演出の連続だ!
スピルバーグはやはり流石である。
コメント
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