隠居同然のDickyです。
しかし、あ・あ・あのパ・パニック映画の元祖にして究極の名作
「ポセイドン・アドベンチャー」'72 のリメイクとなると話は別、
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題名は簡潔に「ポセイドン」、もしかしてアドベンチャー抜きの
パニック映画だったらどうしようと心配になったが、題名に反して
内容はアドベンチャーに次ぐアドベンチャーで終始しました。
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なんと時間は1時間38分の超短作、巨大な海水の壁が激突して、
大型豪華客船が転覆、船底を上にしてひっくり返った。
それが沈没するまでの正に1時間38分をいま流行の「24」ばり
のリアルタイムで進行、「24」と同じく休む暇を与えず次々と
試練が襲ってくる。
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元祖よりも浸水が早く、さすが「パーフェクト・ストーム'00」や
「Uボート」'81を撮った監督(ウオルフガング・ペーターゼン)さん、
水中撮影が主、それにしても皆泳ぎが上手い、皆普段からスポーツ・
ジムに通って鍛えているとしか思えない。
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元来パニック映画の楽しみは、あるいみ荒唐無稽的な障害を如何に
リアルに見せる事が出来るかと、一方で名優オールスターを揃え、
窮地に落ち込んだ時の人間の情を如何に表現させるかでありました。
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70年代あのあのパニック映画の神様(アーウィン・アレン)さんが
「元祖ポセイドン」も「タワーリング・インフェルノ」'74などを
どんどん創ったが、正に名優勢ぞろいだった。
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元祖ポセイドンでは牧師(ジーン・ハックマン)と刑事ロゴ
(アーネスト・ボーグナイン)がことごとく対立するのが面白く、
仲に割って入り収めるのが(レッド・バトンズ)の役目だった。
ロゴと妻(ステラ・スティーブンス)の掛け合いも最高だった。
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足手まといの太った老婦人(シェリー・ウインタース)が水中で
人魚の様に大活躍し、その後死んでしまうエピソードは今でも
目に焼きついています。
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昨今パソコンや携帯に追われ、せちがなく忙しい世、当然映画の
テンポも早くなるのは当然だが、この監督はあまりにスマートに且つ
さらりと「情」の部分をカットした。
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30年経ち、CG技術は飛躍的に進歩し、パニックシーンのリアル
さと迫力は倍増したが、人間部分のエピソードが寂しい気がしました。
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そういえば「ポセイドン・アドベンチャー2」という映画があった
はず?たしか主役は(マイケル・ケイン)だったはず、映画は見た
けど、ストーリーの記憶は全くありません。
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詳細な記憶が残る元祖ポセイドン・アドベンチャーは如何に優れた
作品だったということでしょうネ。
コメント
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