「マイハート・マイラブ」を観ましたので一言正に「女性映画」の典型ですネ
このところ「マグノリア」00「アメリカン・ビューティー」00を観たあとの
この映画、正に群像3部作といえましょう。群像ドラマの良いところは
必ず「あ!あれ私だ」という人が登場し、一つのエピソードが短いからです。
私にとって「女性映画の定義は」男は単なる添え物であることが条件です
そういう意味では3~4姉妹ものは女性映画のバイブルと言えます。
それぞれ個性が異なる姉妹達がそれぞれの男たちと悲喜交々をくりかえす。
姉妹は励ましあいながら、それでいて男を競い会っているのが面白い、
そこに登場する男達は単なる蜂、主役はあくまで女(花)である。
さてこの「マイハート」舞台はロスアンジェルス、時間の流れを
絵葉書の様なロスの風景で区切るカットが良かった。
そして人間ドラマ、まず熟年夫婦(ショーン・コネリーとジーナ・ローランズ)
の喧嘩会話が抜群に旨く洒落ているのだ、私も夫婦喧嘩する時の参考にしよう
長女(マデリン・ストウ)の不倫は女の理論を教えてくれた、気を付けねばと。
夫と不倫男は正に添え物である。
次女(ジュリアン・アンダーソン)恋に怯える女の心を開かせるには
男の誠意とまめさが必要と教えてくれた。
そして末娘(アンジエリーナ・ジョリー)!ボーンコレクターでカワユイとは
思っていたが、この映画で私は虜になってしまった。少々口の悪い気ままな
女だが、気持ちは誠に優しく、そして生命力をあたえてくれるのだ。
あらためて女の寛容さと偉大さを教えてくれた。本当に魅力的だ!
そしてラストシーン、好きだな!幸せな気分になった。
そうか!このラストにするためのいろいろなエピソードだったのだ。
昨今の話題作、様様な面白いアイデア、エピソードをどんどん積み重ねて
面白くするが、最後に納まりが付かなくなって主役を殺したり、
カエルを降らせたりして逃げてしまう傾向がある。
どんなドラマでも主役を死なせてしまえば、簡単に終わりにできるが
それは脳が無いというものだ。
映画もゴルフと同じ、最終ホールで決まるのだ、その意味でこの映画
群像3部作では一番好きな作品でありました。 長文Sorry
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