暑い暑い夏 牛乳に菌が発生し汚染された。被害者は子供達
生産企業は汚染を隠ぺいする。最近日本に起こった嫌な事件だが
これで「シビル・アクション」を思い出した。
いわゆる裁判・訴訟ものだが実話に基づいた映画です。
ある小さな町で12人の子供達が白血病で相次いで死んだ
親達は山にある製皮所からの皮をなめした廃液が地域の
水道を汚染したものと思っている。しかし証拠が無い。
売れっ子弁護士(ジョン・トラボルタ)は仲間と小さな弁護士
事務所を経営している。もっぱら勝訴できる事件ばかり探し
和解示談金を稼いでいた。
彼はラジオの法律相談もしていたが、そこに息子を失った母
(キャスリーン・クインラン)から「企業に謝らせたい」との
電話が入った。断るつもりで、しかたなく現地調査に赴く
しかし革皮会社の親会社が大手の食品会社だと判り、
これは大金をせしめることが出来ると乗り出した。
大手食品の顧問弁護士(ロバート・デュバル)は誠に老獪な男、
彼の訴訟技術は名人級、旧知の仲の判事(ジョン・リスゴー)をも
味方に付け,徹底的な[異議あり]戦術と時々の示談話を出してきて
トラボルタは四苦八苦する。これが、この映画の一番の面白さだ。
金策に走る弁護事務所の経理(ウイリアム・メーシー)が誠に旨い
彼が画面に出ると現実味が増す、この手の顔の人周りにいますよネ
それから大手会社の副社長(シドニー・ポラック)本当に人を食った
尊大な金持ちをやらせたら、この人の右に出る役者は無いだろう。
名脇役が集団で登場し、トラボルタも辛かったろうが、何とか主役を
やり遂げた。
「インサイダー」もそうだったが、米国では商品瑕疵で企業が莫大な
賠償金を取られる世の中だ。その点、日本は甘い、そんな甘さが招いた
今回の事件なのでしょう。
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