登場人物は皆善人、善人がささやかな希望を掴もうとすると、小争いが
おきる、小争いが新たな小争いを生み、とんでもない結末となる。
そして皆不幸になる、見ると心底辛くなる映画とは、こんな作品を
いうのでしょう。あ~つらい!
善人1.キャシー(ジェニファー・コネリー)は元来なげやりな性格
が災いして、夫に去られ、職もクビになり、少々落ち込み自暴自棄に
なっている、父が遺産として残してくれた家に一人で住んでいた。
善人2.イランの革命により、家族を引き連れ米国に移住、旧政権では
軍の大佐(ベン・キングスレー)であった。プライド高く昔の生活を
維持、しかし財産は底を尽いていた。彼は家族のため、なけなしの金で
競売物件の家を格安で手に入れ、転売して一稼ぎしようと図った。
この役でアカデミー主演男優にノミネート。
善人3.大佐の妻(ジョフレ・アグダシュルー)旧イランで貴族階級
だった彼女は、昔の生活を懐かしみ今の境遇を嘆く、生きがいは
ハイスクールに通う一人息子であった。彼女は本当のイランの女優、
この役でアカデミー助演女優賞にノミネート。
善人4.町の警官(ロン・エルダード)、妻と二人の子供を持ち、
平凡な生活をおくっていた。キャシーに同情する内、彼女にのめり込む。
われわれの生活も同じだが、周りに悪人などそういない、
しかし善人ばかりでも十分な不幸が起こるのです。
この監督(ヴァディム・バールマン)の言葉
最も悲惨な争いは、憎しみと憎しみのぶつかり合いでなく、
希望と希望のぶつかり合いだ。・・・・・・・・蓋し!
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