昨今、この手の事件が多発しています。
いやぁー!この「ストーカー」地味な作品だが、面白い、そして怖い。
よくアイドルや美人女優がストーカーに狙われるが、単に熱狂的ファンが
度を越したバカな奴と思っていた。しかしそんな単純なものでないことが
この映画で判った。
ストーカーというのは単独犯である。ある意味で一人よがり、一人で思い
込む一人芝居の世界。昔スタンダップ・コメディアンで一人芝居の名人
(ロビン・ウイリアムズ)が演じるならば・・旨いはずだ。
昨年「インソムニア」で「人のよさそうな男に潜む深層のすごみ」を
実証済みの(R・ウイリアムス)である。
サイ(R・ウィリアムズ)は大きなディスカウントストアの写真プリント
ショップに勤める中年の独身、仕事振りは真面目で技術も良い、外見は
「ケンタッキーのカーネルおじさん」の如くやさしそう。彼はある家族
の写真を長年に渡り、プリントするうち特別な存在となってしまった。
特に、その家族の妻ニーナ(コニー・ニールセン)の結婚前、結婚、出産、
育児、そして今の幸せな家庭ぶりの写真を、彼はコッソリと集めていたのだ。
淀川長治さん的に言うと「R・ウィリアムズの笑顔、孤独孤独孤独ですネ
彼の幸せは、ある家族の幸せなそうな写真を眺めている時だけ、その家族
の不幸は自分の不幸、もう彼は家族なのですネ、怖い怖い怖いですネ~。」
映画の原題「one hour photo 1時間写真」シンプルで怖いですネ~
映画の冒頭の彼のナレーションも怖い「家族写真は笑顔で満ちている、
誕生日、休日、写真は幸せな瞬間の思い出だ。そこに悲劇の影もない
・・・・忘れ去りたい写真は1枚もないのだ。」
うちの女房がやたら写真を撮るのは、なんとか「幸せを探すため」
だろうか? 怖い!。
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