米国出張の折、アメリカンのフライトでまとめて映画を観る事出来ました。
その中で「エバー・アフター」が良かったので、一言論評させてください。
この映画は、いわゆるシンデレラ物語には元ネタ実話があったのです。
その話を本人(たぶんジャンヌ・モローでなかろうか?)が回想として
述べる設定です。
女性がシンデレラになるためには自分の運命は自分で切り開く勇気
を持ち、常に努力をせねばならない事が判ります。じっと待っている
だけでは「白馬の王子」は現れても、助けてもくれないのです。
現代女性必見の映画でしょう。主役のダニエルは、あのETを見つけて
悲鳴をあげた、あの子供(ドリュー・バリモア)、すばらしく美しく、
かつ自立した魅力ある女性に成長したものだ。
これでは自分も歳をとるはずだと実感!
商人である父が後妻を迎えると直に死亡する、その後は、ダニエルは
使用人としてこき使われる境遇になる。この継母の男爵夫人(アンジリカ
・ヒューストン)のいじめが見もの、美しさが進化すると魔女顔になる
典型例の女優である。この映画のテーマは、この不遇逆境からの脱出の
サクセス・ストリーで、いじめ方が最重要、憎たらしくかつコミカルに
演じきり、私も継母ファンになる始末であります。
ダニエルの健康的な美しさ、使用人に対する優しさ、オテンバさ、教養、
剣さばきは見もので、悪党を自分で始末する程の強い女だ。そして
彼女の自立心に王子は魅了される。これは親である国王、王妃から自立
したくてもなかなか出来ない悩める王子にとっては、すばらしく見える。
映画評では、どうも王子の魅力不足や、愚かさに批判が多いのですが
正に、これこそ映画の「ねらい」なのです、女は男に助けてもらうのでは
なく、自力で道を開く事がテーマなのですから・・・。
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