- 「ともだち」の正体は?3部作3本目の最終章「ぼくらの旗」ゆえ
- いよいよ佳境!今回でともだちの正体が明かされるハズ。
- と・・いうことで劇場へ行った。
- この映画は昭和30(1955)年ごろの少年時代から現在2017年まで
引きずっているドラマであるから、われわれおじさん世代にはノスタル
ジックな面で面白いのだ。
それにしても、よく考えてみればこの「ともだちさん」はすごい人だ。
- 小さなグループから、小さな宗教団体「ともだち教団」となり、さらに
- 世界大統領にまでなったのだ。
- 歴史的に一宗教が権力を掌握したのはローマ・カトリックか、イスラム
- 半島のマホメットくらいだろうから、日本の「ともだち」がそれ以上の
- 権力者になったということは快挙だ。
- 世界を支配する組織であるからには、相当優秀な人材集団からなっていると
- 思いきや!
- 腹心は子供のころの喧嘩相手(ヤン坊とマー坊)や 露天のおやじ(万丈目)、
- 最強ロボットや中性子爆弾を作った科学者は、たまたま町内に住んでいた
- ( 敷島博士 )、人類を滅ぼす細菌をつくったのは、ケンチ"の姉さんと、
- 殆どを町内人脈で固めていたのだ。
- そして支配者となった彼が作り出した日本の新東京は、な・な・なんと正に
- 昭和30年代の東京の町並み、いわゆる「ALWAYS=3丁目の夕日」の東京であった。
- なるほど我々が生きている「今」という時代は「格差社会」「ワーキング・プア」
- 「派遣切り」「少子高齢」と なんとも辛いことになっている。
- 良く考えてみると、昭和30年代から万国博までは日本が最も活力があって、
- 人情があって、子供が沢山いて、貧しくとも日本人は一億皆「中流」と思って
- いた、日本人が最も希望に満ち輝いていた時代。
- 「あの頃は良かったナ~」と思っている人も多々いる、なつかしきあの頃の
- 町並と生活ぶり(ちゃぶ台を囲んで親子そろって晩飯を食べる習慣、力道山
- レスラーが外人をたたきのめす爽快なテレビ放送など)に戻したのだ。
- この「どもだち」の政策は、ある意味正しいことかもしれない。
- しかし何ゆえこの時代にこだわるのか?何か大きなトラウマがあったのか?
- この時代に戻って、何か修復したいことでもあったのか?
- そして「しんよげんの書」の如く人類滅亡へ一歩一歩向かって行くのであった。
- 原作漫画本を見ていない私、原作の結末を知らない私、原作と異なるらしい映画
- の結末? わざわざエンドクレジットが終わった後に上映する念の入れようだ。
- 先に映画パンフレットで知ろうとしても、結末部はわざわざ「袋とじ」にして見
- られない。「袋とじ」は大人雑誌の中のポルノ写真と相場が決まっているのにネ!
- という訳で、ここでネタバレは出来ませんので、皆さん劇場へ行ってください。
- 子供の時の夢を捨てずに、抱き続ければ、いずれ念願が叶うといいますが、
- 子供の時のうらみつらみも うらみ続ければ いずれかなうのですネ。
コメント
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