ファンタスティック・フォー 2005 米国

元々ＳＦ好きな私、予告編につられて劇場に入ってしまった映画。

ＳＦＸを駆使したＳＦ宇宙戦争ものと思い込んで劇場に入ったが、
何と全く違った！  宇宙飛行士仲間5人の「内輪もめ」ギャクだった。

宇宙で科学実験中、突然発生した宇宙嵐に巻き込まれ、宇宙線
（放射能）を浴びてしまった５人の飛行士、地球に帰還したものの
彼らのＤＮＡは突然変異を起こし、超能力を身に付けてしまった。

放射能による突然変異は1954年の「ゴジラ」や同年の「放射能Ｘ」
の巨大アリ、そして放射能クモに噛まれて変異した「スパイダー
マン」'02 など良く使われる設定だ。

人間が放射能を浴びれば、悲惨な結果になることはヒロシマの原子

爆弾、2004 年のミハマ原発事故を体験している日本人は良く知って

いることだが、いつもながらこの点、米国人は呆れるほど楽観的であり、

事実を判っていない。
まぁ～所詮映画はエンターテインメントであるとして、この点は無視。

１）まず、岩石男（マイケル・チクリス）がいい味を出してます。
怪力を得たものの醜く変身し、女房にも逃げられ失意のどん底だが、
捨てる神あれば、拾う神というわけで新しい恋も生まれた。

２）ヒロインの弟で宇宙パイロット、人間たいまつ
（クリス・エバンス）自分の変身能力を喜ぶ唯一の人、
能力を軟派に利用するプレーボーイ。

３）Ｍｒ.ファンタスティック＝ゴム男（ヨアン・グリフィス）
この人！主役なんだろうが、少々影が薄い、岩男や悪役に
負けている。

４）Ｄｒ．ドーム＝超合金男（ジュリアン・マクマホン）
宇宙実験のオーナーで事業家あるが、変身が進むうち、
金儲そっち退けで超悪党になってしまった。

５）ヒロイン＝透明ウーマン（ジェシカ・アルバ）
ＤＶＤ「ダーク・エンジェル」の少女もホント大人になりました。
彼女の顔とナイスボディーは日本人好みのタイプと思う。
このインビジブル能力は羨ましい。

いずれにしても、悪役は仲間のＤｒ.ドームさん一人、皆で彼と
闘う内容に尽きます。

結局お前らが暴れてるから、回りが壊れて行くだけの内容、
宇宙を舞台にして、驚くほどスケールが小さくていいのかなぁ？？

あとは仲間同時の軽口の面白さと、マスコミの騒動、そして、
スパイダーマンと同じにヒロインを巡る三角関係が楽しい、

映画全編の会話が中々ウイットにとびセンスがあり、コメディーと

しては中々出来た脚本であると評価致しましたがね～