いやぁ~ 面白い! ハマってしまうとはこの事ですネ。
喜劇の世界で男二人のコンビものは多いが、最近ではこの
二人こそ絶妙であると思う。それは「まほろ駅前多田便利軒」
2011,「番外地」2013,「狂想曲」2014シリーズの多田啓介
(瑛太)と行天春彦(松田龍平)である。
まほろ市の駅前で便利屋(どんなことでも極力します)をして
いる多田啓介と、その事務所に転がり込んで来た(行天)の
所へ持ち込まれる仕事は様々だ。
家の掃除から、遺品の整理、犬の散歩、人探とプライベートな
頼み事が多い。いやはや世には、いろんな人間が居り、いろんな
事情があるものだ。そこで織りなす人間模様が本当に面白い。
真面目な多田啓介は、面倒な仕事でも、困った人から頼ま
れると、男気を出し、格好を付けてつい引き受けてしまう。
行天は何を考えているのか良く分からないキャラ、時々常識
はずれの行動をとる。しかし映画を見ていると、どうも人間を
見る目と洞察力がスバ抜けている様に思える。
この二人、いつも金が無い、昼飯代は近所の弁当屋
(大森南朋)に酒代はスナックのママにツケの状態。
金欲しさに、少々ヤバイ仕事である(ヤクザの星君)
(高良健吾)の依頼も引き受けてしまうことがある。
まほろ市は東京都町田市がモデルと思われる。原作者
(三浦しをん)も住んでいる大東京の住宅地である。
そういう私の娘も大学時代住んでいた、駅周辺はミニ
新宿で、若者が多い。いわゆるアットホーム大都市である。
(三浦しをん)はこの「まほろ駅前多田便利軒」で2006年
直木賞を受賞、原作が良いから映画も面白いハズだ。
それにしても(松田龍平)は何とも不思議な役者である
能天気なキャラの中に只ならぬ才覚を見せる。
「まほろ駅前」の行天、「探偵はバーにいる」の高田は同じ
キャラで、オレ(大泉洋)と絶妙なコンビを見せてくれる。
カリスマ役者だった父親、故(松田優作)の探偵物語
(1979)を彷彿させる。正に遺伝子の一部は受け継がれ
たと思いますヨ。
監督・脚本は大森立嗣、この人の父は麿赤児(まろ
・あかじ)弟は大森南朋の芸能一家。
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