ニッポンのおかあさん
貧しくとも町内ご近所皆(みんな)が仲良く、皆(みんな)が
希望を持っていた時代の映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」に
一言
前作「三丁目の夕日」は私と母と女房と3人で劇場に行きました。
このメンバーで見れる映画というのはめったにあるものではない。
母は85才、昨日のことは忘れても、昔の記憶は昨日の如く覚えて
いる。そんな母が若く最も輝いていた50年前を再現した映画ゆえ、
今回の続編も3人で行きました。案の定、喜んで観てましたネ。
前作でも感じたことだが、私にとってこの映画の主役は、なんと
言っても鈴木オート(堤 真一)の妻で鈴木一平君のおかあさんの
トモエ(薬師丸ひろ子)さんだ。いやぁ~ 控えめで、しっかり
していて、そして無条件にやさしい のデス。
前作は一平のツギあてセーターのエピソードに泣かされたが、
今回は同居している店のお手伝い星野六子(堀北真希)さんと
家に預かっている親戚の子供、美加ちゃんの「お出かけ着」を
ミシン縫いで手作り仕上げた所で、ほろっときましたヨ。
また当時のおかあさんは、戦争で運命が変わった人も多かった。
出征で別れた人、未亡人になった人、帰還兵と結婚した人など
悲喜こもごもの体験と人生があったハズ、トモエさんにも、
「君も名は」的エピソードがあったのですネ
正に当時の女性を象徴しています。
家に預けられた時、わがままだった美加ちゃんもトモエさんの
優しさに触れるうちに、本当の母だと思えてくる、素直になり、
しだいに優しい女の子になっていく、子供の教育に必要なのは
「家庭の愛」であることがしみじみ実感できるエピソードでした。
茶川竜之介(吉岡秀隆)さんとヒロミ(小雪)さんの芥川賞と
新幹線こだま号のエピソードは少々「作り」を感じてしまい、
私にとってこの映画の主題は、やはりトモエさん、すなわち
「ニッポンのおかあさん」の方でしたネ。
それからプロローグの「ゴジラ」大感動しましたヨ!
「ゴジラ最後の戦い」'04より迫力ありましたネ、この映画の
主たる観客は団塊の世代でしょう、そんな我々にとってゴジラは
心の故里なのです。
山崎貴監督のサービス精神に心より感謝しましょう。
よい映画を見た後は、自分の心も癒され、優しくなれますよ。
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