私も20世紀少年を観ましたヨ。
浦沢直樹氏のベストセラー漫画を映画化したものです。
私は少年サンデー創刊号(1959)を知っており「ALWAYS 三丁目の夕日」の
世代ゆえ、この映画の少年たちは10年くらい後の世代になるのだろう。
しかし、映画の少年たちが仲間と群れを作り、秘密の隠れ家を作って
楽しむのを見て、私の小学校時代を十分思い出した。
そうそう! 私も友と探偵団を作り、「団の掟」も作ったし、探偵ばなし
を作って皆に話したこともあった。皆目を輝かせで聞いていたと記憶する。
映画も同じである、10人の少年で作った「原っぱグループ」のリーダ、
ケンヂとオッチョが作った「よげんの書」をグループの仲間は、ワクワク
として聞いていたのです。
その内容は子供の想像豊かなお話で、世界制覇をたくらむ悪の組織が、
人類を滅亡させるべく、世界中で数々の災害を発生させるもの。
そして20世紀最後の日、2000年12月31日に、きょだいロボットが出現し、
東京が破壊されるというものでした。
30半ばを過ぎたケンヂ君こと遠藤健児(唐沢寿明)は、久しぶりに小学校の
同窓会に出席した。その席で、このところ世界中で起こっているテロ事件や
日本のあやしい事件がケンヂの作った「よげんの書」に沿っていることを
教えられる。
そしてなによりも、あの時にケンヂ達が作った「原っぱグループ」の
シンボルマーク(目玉と指指しマーク)をそのまま使った謎のカルト集団
「ともだち 教団」が暗躍していると聞いた。
全くふつうの男であったケンヂだが、どういう訳か「ともだち教団」に
行き着いた。
やはり全ては教団の仕業なのか?教祖は誰か?昔の知人なのか?
果たして、ケンヂは昔の仲間を集め、仲間と力を合わせ、人類のために
悪と戦うことを決意した。
いや面白い!彼らの少年時代1969年と大人になった1997~2000年を
交差させながら、しだいに謎に迫まり行く、正にミステリー仕立てである。
見所は、なによりもオリジナルの漫画のキャラクターによく似た役者を
見事に揃えたこと、しかも個性派役者ばかり、さらにそれぞれ良く似た
子役を配し、時代を交互に映し出すのが誠に面白い。
皆40代、唐沢寿明、香川照之、宇梶剛士、まいう~の石塚英彦が良いですネ
我々世代は1999年でハルマゲドン=人類滅亡するという、ノストラダム予言
の洗礼を受け、いずれ地球は滅びるかもしれないという諸行無常で生きてきた。
さらに「ともだち教団」はあのオウム教団そのもので、彼らの悪事と破壊工作
を見せられた我々にとって、世界制覇の企みも荒唐無稽とは思えない。
しかし私の興味は、サンデー、マガジン、平凡パンチ、ボブ・ディランなど
昔の懐かしいグッズが出てくるエピソード目が行ってしまう。
そして我々世代が少年時代の仲間と再会し「もう一度何かしよう」という、
同窓会的なノスタルジック場面の方が面白くてしょうがなかったですネ。
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