「Panic Room」’02で フォレスト・ウィテカーを久しぶりに
見掛けたことで、「スモーク]('95)を思い出した。また
「クリスマスで思い出す映画」というと、必ずこのスモークを思い出す。
舞台はニューヨークのブルックリン、ここはマンハッタンと異なり
高層ビルは無く、古いレンガタイルの街並みで何とも言えぬ味わい
ある街です。以前NYに行った時、わざわざこの場所見学に行った
こともあるのですヨ
さてその街角の煙草屋の主人オージー(ハーヴェイ・カィテル)が主人公。
ブルックリンという街は正に人種のるつぼだ、黒人、ユダヤ、ロシア人
様々な顧客の溜まり場でもある。そこの常客である作家ベンジャミン
(ウイリアム・ハート)とオージーとの友情を核に、心良い人間模様を
観る事ができるのです。
一言で人情話というには少々雰囲気が異なる、主人公は欲もあるし
女も好きだし、自分のライフスタイルを変えない人、しかし人間に
対して善意であるから 結果として全ていい話になるのかナ~
タバコが まだ自由にすえた時代の良いお話です。
原作・脚本は 作家のポール・オースターさん、この後、
同じH・カィテルでブルックリンもの「ルル・オンザ・ブリッジ」('98)
を自ら監督しました。相手役はMソルヴィーノ、この映画も好きです。
H・カイテル、W・ハート、F・ウィテカー、S・シャニング 全て好きな
俳優ばかり、彼らは皆演技も旨いが、煙草の煙揺らせ方が美味いネ
禁煙途上の人は観てはならない映画でしょう。
私にとり H・カイテルのあの煙草屋は理想郷に見えた、あそこの
主人として余生をおくりたいナ~と思った次第です。
コメント
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