20世紀少年 第2章 「最後の希望」を見ました。
浦沢直樹氏の超度級ベストセラー漫画の映画化待望の第2部である。
1969年の万国博の時に小学生だった仲間9人「原っぱメンバー」が長じて、
2000年12月31日、地球を滅ぼす謎の教団と戦うが敗れ、逆に国家反逆者と
してお尋ね者となり地下に潜った。
2015年、謎の「ともだち教団」は今や政治的にも思想的にも日本を支配して
いた。日本人は個々に確固たる信念が無いせいか?元来洗脳されやすい国民
ゆえ、ありえる設定だ。
この圧倒的な権力に、成長したケンジの姪(カンナ)が敢然と立ち向かった。
見所は、前作同様にオリジナルの漫画のキャラクターによく似た役者を
見事に揃えたこと。特にカンナ(平 愛梨)ちゃんの反骨ぶりと、サダキヨ
(ユースケ・サンタマリア)の不気味さが誠に宜しい。
また見終わった後、どういう訳か?教団の女リーダー(小池英子)の顔が
脳裏から離れず困ってしまった。
我々世代は1999年でハルマゲドン=人類滅亡するという、ノストラダム予言
の洗礼を受け、いずれ地球は滅びるかもしれないという諸行無常で生きてきた。
さらに「ともだち教団」はあのオウム教団そのもので、彼らの悪事と破壊工作
を実際に見せられた我々にとって、世界制覇の企みも荒唐無稽とは思えない。
原作漫画本を見てない私、「原っぱ世代」より10年くらい上の年齢ゆえ確信は
ないが、この2章はあくまで3部作の最終章へのつなぎ章に過ぎないのではないか?
と推察した。
第1章は少年サンデーなどでノスタルジックな気持ちで満足したが、第2章になると
同じ手は通じず、途中少々ダレてしまった。楽しみは最終章にとって置きましょう。
コメント
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