この映画「トランスフォーマー2リベンジ」のオープニングは、まるで
あのSF最高の名作「2001年宇宙の旅」'68を思わせるシーンから始まった。
紀元前1万7000年である、野生のトラを狩る旧人類の群れに、突如巨大な
ロボットが出現して旧人類たちを踏み潰したのだ。この機械生命体と比べると、
有機体生命である人類はまるで虫けら同然であった。
時が変わって現在の上海、「トランスフォーマー1」で勝利した善玉サイバトロン
軍団は人類と共に「NEST」という新組織をつくり、悪玉デストロン軍団の残党
を一掃すべく探索していた。
突如、工事現場のトラクターショベルがロボットに変身した。敵も仲間も次々と
擬態からロボットに変身してすざましい戦いとなった。上海の街、高速道路、
海峡大橋も巻き添えとなり、どんどん破壊される。
海底から親玉デストロンもよみがえり、この地球で善・悪2大ロボット生命体同士
の戦争が再開したのだ、悪玉は太陽を破壊しようとする、いよいよ地球の危機である。
いやぁ~前作より速やかに、より複雑に絶えず擬態変身を繰り返し、大暴れする
迫力映像と、その技術進化ぶりに驚愕するしかなかった。
さて内容であるが、なんだか、次々思いつくまま、追加脚本しまくった様な話運び。
オープニングの如く機械生命体ロボットは、有史前から地球にいたと説明された。
荷車や自動車などに擬態し、人間は気が付かなかっただけというのもなんだか 変?
あんなに巨大で、人間よりもはるかに高等な生命体が、今まで隠れていたなんてネ。
あのサム君(シャイア・ラブーフ)も急に天才になるし、前作の意地悪エージェント
(ジョン・タトゥーロ)はロボット専門家となり、二人で走りながら謎を解きまくる。
恋人ミカエラ(ミーガン・フォックス)は色気だらけの女性に成長。
米国の男女は、日本の草食系と異なり、まだまだ肉食動物ということが判る。
まぁ色気と卑猥な会話は個人的には好きですけど、この監督マイケル・ベイさんの
映画風味って、「バッドボーイズ」「ロック」「パールハーバー」「アルマゲドン」など、
大味でいつも少々品が悪いと思いませんか?
この映画の見所は、やはり究極のSMX特撮映像、そしてエジプトのピラミッド、
ルクソール神殿、ヨルダンのぺトラ遺跡、などの世界遺産が見れることかな。
コメント
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