一事不再理で 油断していた、ロス疑惑の三浦事件と似ている!
もし女房が若い男と不倫していて、夫のプライドとして、裏切った
女房を絶対に許せない場合、さらに女房ばかりでなくその相手の男も
社会的に抹殺したい場合。どうする?
そんな方にはこの映画「FRACTURE」「二重骨折」(本邦未公開ゆえDVD)
をお薦めします。
怒りにまかせて、二人の浮気現場に乗り込み、二人を撃ち殺す手も
あろうが身の破滅である。
プロの殺し屋に頼む手もあろうが、共犯者を持てば、後々バレる。
自分が犯罪者となれば、今まで自分の築き上げた地位も名誉も財産も
失うことになるだろう。それでは割に合わない。
初老の夫(アンソニー・パーキンス)は高名な航空エンジニアで事業の
成功者、相当にIQも高く頭脳明晰な人物。彼は裏切った若い女房を殺す
べく、緻密な計画を立てた。彼は法律を徹底的に勉強し、法制度のすき間
を利用した完全犯罪を練りに練ったのだ。
夫は自邸宅で、後ろから妻の側頭部を撃ちぬいた。その上で、ある刑事に
通報し呼び出した。夫は駆けつけた刑事に現行犯逮捕され、その場で自分
がやったと自白した。しかしその刑事こそ妻の不倫相手であったのだ。
妻は昏睡状態のまま、殺人未遂として裁判が始まった。夫は弁護士を付
ず自己弁護を所望した。一方検事(ライアン・コズリング)は裁判勝率
ナンバーワンを誇る敏腕検事、今回の裁判は現行犯だし、自白はあるし
簡単に勝てると高をくくっていた。
しかし状況は一転する、夫が所持していた拳銃からは発砲された跡はなく、
現場で殴られ、強要されたゆえの自白と犯行と否認し、さらに刑事こそ
妻の不倫の相手であると暴露したのだ。さぁ事件は世のスキャンダルに
発展し、情実逮捕として不倫刑事は見事に失脚した。
さて完全犯罪は成功するのか?それとも正義が貫けるのか?見てのお楽しみ。
いままでも[推定無罪][時効][一事不再理]や刑事訴訟法上[適正手続き]を
逸脱した逮捕は無効となるなど法制度(法の盲点)を利用した完全犯罪
ものが多々あった。いやぁ~面白い!私は好きだな、こんな映画。
夫アンソニー・パーキンスはどうしても、ハンニバル・レクター博士に
見えてしまう。「レクター博士ならできる完全犯罪」という映画
もし女房に愛人がいて、二人を抹殺するならこの方法しかありませんワ。
参考に!
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