監督スティーブン・スピルバーグ、
主演トム・ハンクスの映画となると名人芸の世界である。
このところ、スピルバーグもハンクスも際物を離れ、日常の人情と機微を
追求している感がある、それは江戸人情落語の世界に通ずるものと感じた。
「プライベート・ライアン」'98「キャッチミー・イフユゥキャン」'02と
息の合った二人による作品「ターミナル」は円熟の域、
「プライベート・ライアン」'98「キャッチミー・イフユゥキャン」'02と
息の合った二人による作品「ターミナル」は円熟の域、
なんだか山田洋二の「フーテンの寅」の風味を感じてしまった。
ニューヨークのJFK国際空港に到着した東欧の小国クラコウジア人の
ビクター・ナボルスキー(T・ハンクス)は米国入国を拒否された。
クーデターで祖国が消滅したため、彼のパスポートが失効したためだ。
よって米国への入国も祖国への帰国もできず、空港の国際線ロビーで
ニューヨークのJFK国際空港に到着した東欧の小国クラコウジア人の
ビクター・ナボルスキー(T・ハンクス)は米国入国を拒否された。
クーデターで祖国が消滅したため、彼のパスポートが失効したためだ。
よって米国への入国も祖国への帰国もできず、空港の国際線ロビーで
待機する羽目になってしまった。
これは国境警備局主任(スタンリー・トウッチ)の面倒を避ける
自己保身=役人根性のなせる結果でもあった。
ドルもなく乞食同然のビクターは、国際線のロビー内で金を稼ぎ
ドルもなく乞食同然のビクターは、国際線のロビー内で金を稼ぎ
生きる術を身に付けていく。
まぁ「キャスト・アウェイ」'00でも生き抜いた彼にとって空港内など
楽勝か? これ!関係ないか?
結果として、なんと9ヶ月間も住み着くわけだが、
結果として、なんと9ヶ月間も住み着くわけだが、
その間彼の人柄に触れた空港従業員達は皆彼に惹かれていく、とくに
ベテラン国際線スチュワーデス(キャサリーン・セダ=ジョ~ンズ)
との関係は如何に? 今回の彼女はいつものようなギラギラしたキャラ
を押えて新境地を見せてくれた。好感!
しかし、この映画の監督と主演はスピルバーグでもハンクスでもなく、
第2,第3監督、舞台装置監督、後ろのエキストラ達でなかろうか?
しかし、この映画の監督と主演はスピルバーグでもハンクスでもなく、
第2,第3監督、舞台装置監督、後ろのエキストラ達でなかろうか?
セキュリティー上、実物空港でのロケが許されず、本物同然の空港を
つくり、そこに膨大の人数の乗客や空港従業員を配置して撮影したのだ。
行き交う乗客、ベンチで待つ乗客、再会を喜ぶ家族達、買い物をする客、
食事を運び、掃除するの従業員、片時も止まらず皆動き何かをしている。
主役たちの演技の後ろで、常に動いているのだ。
行き交う乗客、ベンチで待つ乗客、再会を喜ぶ家族達、買い物をする客、
食事を運び、掃除するの従業員、片時も止まらず皆動き何かをしている。
主役たちの演技の後ろで、常に動いているのだ。
それも広角シーンが多く膨大な人数が、アシスタント監督の指示で
動いているのだろう。凄い!これは見ものであります。
いずれDVDでもゆっくり検証してみたいものだ。
白状すると私は空港が好きなのです。自分を含め、皆顔が輝いています。
白状すると私は空港が好きなのです。自分を含め、皆顔が輝いています。
旅が好きなこともあるが、特に搭乗の前は嬉しいものだ。
加藤登紀子の歌に「こんな~にも空を飛びたいのは、人は昔・昔か~し
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。