(ローワン・アトキンソン)の「ジョニー・イングリッシュ」を
見ましたので一言。
英国コメディの大昔は知りませんが、ある時期60年代、支えていたのは
(ピーター・セラーズ)の様な気がします。その後はモンティ・パイソンが
一世を風靡しました。モンテは過激且つ政治的シニカルなコメディーでした。
現在は洒落たロマンティック・コメディ系譜の(ヒュー・グラント)と
おとぼけ系譜の「Mr.ビーン」ことローワン・アトキンソンの二人が
英国コメディー支えていると思えます。
今回の「ジョニー・イングリッシュ」を見て、P・セラーズの
「ピンクパンサー」の流れを感じました。というのは、あの名演
クルーゾー警部も自分自身はカンフーが強く、推理力があり、格好良い
名警部と思い込んでいるが、必ずドジるのは同じパターンであります。
クルーゾーの部下ケトー(加藤)の忠誠心はイングリッシュの部下ボブ
(ベン・ミラー)に相当するでしょう。
またJ・イングリッシュは(P・セラーズ)のパロディーの「007カジノ
ロワイヤル」を意識しているかもしれません。
R・アトキンソンのギャグはどちらかといえば、日本のデン助さんの如く
顔面変形が主なサイレントギャグゆえTVや舞台向きのコメディアンです、
映画向きでない。よって「ラットレース」の如き派手なドタバタでは
米国の厚かましいコメディアンに食われてしまう。
またあの人相ではヒュー・グラントの英国人男女の洒落たコメディック
な会話は望むべきものではない。
しかしこの人は日常の生活でカッコいい人も、金持ちも、威張ってる
人も一皮むけば、正体はこんなものと言ってる感じ
恒例のトイレの鏡前での顔面変形など皆やってること!
それから自分のミスを何とかごまかし、取り繕うのは凡人の悲しい習性です。
この日常ギャグこそ彼の真骨頂で、広く英国庶民に人気があるのです。
この映画を見てつくづく感じたのは英国人のフランス人アレルギーと、
英王室の後継者チャールズ王子の存在感の無さ!、もう完全無視だ。
そう言えば「Mr.ビーン」でもチャールズは顔のまずい代表に
なっていたナ~と記憶。 今朝はこんなところで・・
監督はピーター・ハウイット、ヒロインはナタリー・インブルーリア、
悪役はジョン・マルコビッチ
コメント
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