機内上映で「プルーフ・オブ・ライフ」を観ました。
米国人技師(デイビット・モース)が南米で反政府ゲリラに誘拐され、
捕虜として過酷な扱いをうける。
妻(メグ・ライアン)は交渉人(ラッセル・クロウ)に救出を依頼した
この映画、隣の席の米国人が妙に怯えながら観ていた。
先ず感じたことは、欧米白人は有色人種に対して普段優越感を持っているが、
一旦形成逆転されると恐怖感の極みになるということだ。
古くは「ディァ・ハンター」のベトコン、「キリング・フィールド」の
クメール・ルージュ、「戦場にかける橋」の日本軍など、何を考えて
いるか判らぬ冷血な有色人種は観客にとっては恐怖の的である。
この映画の面白さは、そんなことが前提にあるのだろうと思った。
交渉人達は外人部隊挙がりで保険会社の傭兵でもある、
「戦争の犬たち」の如く正義感とか金より戦争行為そのものが&
戦闘の刺激が好きなのだ。
メグへの愛のためのボランティアでは説得力ゼロだし、ラストの
説明が付きません。
海外の身代金誘拐としては「日本人は狙われています」「恰好な獲物」
しかし武器も扱えず,交渉下手な日本人では、とても交渉人足りえない
いつも只お祈りするばかりで外人頼みでは情けないことになりそうです。
この映画、過酷な扱いに耐える人質の心の支えは妻の写真だった。
「キャスト・タゥエイ」でも漂流者の心の支えはフィアンセの
ペンダント写真だったが、我々日本人には妻の写真を持ち歩く
習慣は全く無いと思うが、少々考え直してみるかナ・・・
さてR・クロウはシャイでタフな男、メグはカワユく気立てヨロシイ
この二人は合う!と思った。案の定二人は火遊び、不倫がばれ、メグは
おしどりであった夫と離婚、イメージダウンとなった。
それにしてもラッセルとの共演は無理なのでしょうネ、残念だ。
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