いや~!お久しぶりです。なんせ!
何が歴史で、何がおとぎ話かサッパリ判らない国ギリシャに
旅行などしていましたもので・・・
それにしても、さすがギリシャ人は大らかだ、8月開催を前にして
競技施設も道路も、まだ工事中、いざとなったら、がたがた文句言うナ!
オリンピックは、オレたちギリシャ人が創ったんだ!新参者は黙っとれ!
とオリンピック発祥の地という威風で開き直るつもりと思われる。
それにしてもギリシャは不思議な国だ、歴史と神話が渾然として、何が
真実で何がおとぎ話かサッパリ判りません。というわけで「トロイ」。
ギリシャ神話は全神々の主(ゼウス)の浮気と、その妻(ヘラ)の嫉妬から
全ての混乱は発生しているのです。その浮気も尋常ではありません!
人妻から、妹から、娘から、姪っ子から、女ならとにかく見境なく、
やっ@しまうのですから・・。
まじゅ!当時絶世の美女といえば(ヘレネ)、彼女はゼウスが(白鳥に化けて)
浮気し出来た子どもでもあります。後にスパルタの王妃になった。
そのスパルタにトロイの美貌の王子パリス(オーランド・ブルーム)が訪れ、
一目でヘレネと恋に落ち、なんと!駆け落ちしてしまうのです。
さぁ、妻を寝取られ怒り狂ったスパルタ王(ブレンダン・グリーン)と
ギリシャ連合王アガメムノン(ブライアン・コックス)は大軍でトロイを
攻めたのです。もっともこれは覇権を狙う絶好の口実であったのです。
ロード・オブ・リングスでは、全く女を寄せ付けなかった(オーランド・
ブルーム)様 が、いくら美しいといえ、何ゆえ自国の浮沈に関わる女に
溺れたのか?
これはパリスが青年の頃、女神ビーナスから地上で一番美しい女を
妻にすると神託を受け。一方ゼウスの妻(ヘラ)からは恨みを買い、
故国は滅びると神託を受けていた。その因果応報に過ぎないのです。
さてギリシャの英雄アキレス(ブラット・ピット)ですが、超格好良し!
贅肉ゼロ、全身刃金、若干ながらラブシーンで見せる全裸は見事、
今回この映画は、恋人や女房と一緒に見ないほうが身の為ですゾ。
アキレスの母は妖精セティス(ジュリー・クリスティー)、嫌がる息子を
後世に英雄として名を残すため、戦場へ行くべきと叱咤激励する凄い母を
演じた。彼女は65年にドクトル・ジバコのララ、同年「ダーリング」で
オスカー主演女優賞のキャリア,今映画で見事な存在感を示した。
もっともこの母はアキレスが生まれた時、終生不死を願って冥府(めいふ)
の河に赤子の足首を持ってドボンと水の中につけ込んだ。よってその
足首のみ水に触れなかったのです。爾来弱点のことをアキレス腱と呼び
ますネ。
映画の内容と全く異なりますが、(映画と関係ないが)
ギリシャ神話,ギリシャ悲劇の後日談・・を
トロイの王子ヘクトル(エリック・バナ)の妻アンドロマケ(サフロン・
バロウズ)は幼い息子とともに戦利品の身となるが、それを引き取った
のがアキレスの息子ピュロスなのです(映画と異なり歴史的トロイ戦争
は10年以上続いたのです)。
何と!ピュロスはアンドロマケニ に結婚を申し込む、さすればピュロス
の恋人ヘルミオ(何とトロイ戦争の元凶ヘレネの娘)は嫉妬に燃え、
オレステス君をそそのかしてピュロスの暗殺を図る。オレステスの父は
何と!ギリシャ連合の王アガメムノン。
さらに戦争を勝利し凱旋したアガメムノン王は何と!王妃とその不倫
相手の共謀により哀れにも暗殺されてしまうのだ。その父の仇を討つ
べく、息子のオレステスは男と実の母を殺してしまうのだ。しかし彼は
母殺しの大罪人として神々から糾弾されるのだ。
なにしろホメロスが歌ったギリシャ神話トロイ戦争の「イリアスと
オデッセイア」の叙事詩をおとぎばなしではなく歴史話と信じて
疑わなかったドイツの少年ハインリッヒ・シュリーマンは長じて
トロイアの遺跡を発見したのだ。正にロマン&ロマンであります。
この映画、肉体を鍛え上げた男達の、名誉の戦いが繰り広げられる。
正に「イイ男さん選手権」である。女性必見ですゾ!
コメント
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