昨夜、またまたBS-2で名作中の名作「道」
(フェデリコ・フェリーニ監督'54伊)(日本初公開’57)が
上映された。この作品だけは素通りできません。一言お許しを・・
貧しい貧しいイタリアの時代、ザンパノ(アンソニー・クイン)は
鎖切りや火吹きの肉体派曲芸師、オート三輪で一人旅回りを
している。無知で粗暴、獣性むき出しの男。
貧しい家の娘、ジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ)を
道化師役と「女」として金で買った。
女は少々頭が弱いが無垢の心を持っている。
ひどい扱いを受けるが男について行く。
しかし、彼が人を殴り殺すのを見て女は精神がおかしくなる。
そして挙句に道端に捨て去られる。誠に哀切極まりない作品。
この映画、初回観たのは小学生か?只ただ男(A・クイーン)が
怖かった。
2回目は大学の自主映画で、只ただ女(J・マシーナ)が不憫で
可哀相だった。
3回目が昨夜、只ただこの中年の男(A.クイーン)が哀れで!無知で!
人でなしだ!
正に孤独の極み!所々、自分に置換え苦しくなった。観る年齢で
感動場面が異なるスゴイ映画です。
次回は15年後に観るとするか・・
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