この映画を見た時に必ず言うコメントは
TVオリジナル版「スパイ大作戦」1967~1973、は当時深夜
10:30から 放映されていた。私は筋金入りの大フアンであった。
特徴は「アクションなし、人殺しなし、只々変装とトリックと最新
メカ」により、敵をだまして作戦を実行する、正に知的なスティング
による大人のスパイものであったのですが・・・
トム・クルーズさんの映画版「ミッション・インポッシブル」は上の概念
を捨て去り「007」や「ジェイソン・ボ~ン」に負けまいとアクション
に次ぐアクションものに変えてしまった。
前作「4」がドバイの世界一の超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」地上
828mでの格闘アクションだったので、その上を目指したのでしょう、
今作「5」では、初っ端から度肝を抜こうと、離陸する軍用飛行機
の上に飛び乗り、機体に素手でつかまっているシーンから始まった。
スタントも使わず上空1524m、時速400km ですヨ、トムさん!
もう病気としか思えないですワ。
スパイに美女が付きもの、今回のハント・ガールは敵か味方か
判らない謎の女スパイ・イルサ(レベッカ・フェルグソン)さんです。
美人・ナイスボディ、抜群の運動能力を見せてくれた、いい女!
さて今回の敵は二つである、世界から一流のスパイ、暗殺者・
犯罪者、職業軍人など殺しのプロを集めた国際犯罪組織が
作れていた。それで世界を支配しようとする秘密の集団
「シンジケート団」である。正に副題「Rogue nation」 =
悪党国家である。
それともう一つ、米国政府の組織=CIAである。
イーサン・ハントの組織MIF(Mission Impossible Force)は
規律無視のやり放題組織で、もはや時代遅れとして解体され、
全員解雇された。CIAは抵抗するハントを殺そうと図った。
この脚本は007の最新作「スペクター」2015と全く同じである。
スペクターもシンジケートも、コンピューター、インターネット、など
ITに入り込み監視カメラであらゆる情報を集め、操作して
人に知られることなく、世界を支配していたというものだ。
映画を見ていて思った。 ミッションインポも007も悪党は
冷酷であるが、まだ知的で話しが通じる相手である。その
証拠に僅かなスキを突かれて正義に敗れるストーリーである。
現実の悪党、テロ集団ISやボコハラムは女・子供も情け
容赦なく殺戮する。ハッカー集団「アノニマス」はあらゆるIT
に侵入してやりたい放題の「愉快犯」である。とても話の通じ
る相手ではない。 現実の方が物騒な世界になったのだ。
今日日の旅は海外は危険、国内のひなびた温泉に限りますワ。
監督・脚本はトム・クルーズとのコラボが多い(クリストファー・
マッカリー)さん。
コメント
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