おひさしぶりです!
観ましたゾ「尻穴」 これ変換の間違えかな?
今年のアカデミー受賞作品は「ゲイ」系が多いと聞いていたので、
てっきりこの意味かなと思っていましたが、全く異なりました。
「シリアナ」とは中近東の某国の名、実際はサウジアラビラですが、
そこを取り巻く石油利権と国際政治の冷徹さと、国家間の力関係を、
これでもか!という位、見せてくれた映画でした。
いやぁ~凄い映画ですワ、元々私は「時事もの」が大好きなのですが、
米国という国家は、国際石油資本いわゆる「メジャー」のための国家、
むしろ石油確保することこそ米国の国家政策であるということが判り
ます。
アメリカ贔屓の人も引いてしまいそう、そしてアメリカ嫌いの人は
ますますアメリカが嫌いになることは間違いないデスワ。
この映画を見ていると9・11の米国同時テロが何故起こったか、
起こるべくして起こったこと、そして何故それが防げなかったかが
良く見えてきます。
またイラク戦争の本当の狙いは、石油だったのかと判って来ます。
この映画は4つのストーリーから成り立っています。
中東情勢、米国政府と石油資本、CIAの弱体、そしてテロの育成、
これが同時進行しながら、複雑に連動し、じわじわクライマックス
に近づいていくスリル、面白くて堪りませんワ。
監督と脚本は(スティーブン・ギャガン)、製作総指揮が(スティーブン・
ソダーバーグ)、役者は(ジョージ・クルーニー)や(マット・デイモン)
この映画軍団は凄いデスよ、皆映画作りに真剣だし、テーマは常に
社会性のあるものばかり追求してきた連中だ。
今回はさらに私の好きな実力俳優を配して、正にドキュメントタッチを
作り出した。
政財界のフィクサーに(クリストファー・プラマー)さん、CIAの同僚に
(ウィリアム・ハート)、新興石油会社社長(クリス・クーパー)さん。
そして、アラブのナシール王子(アレクサンダー・シディグ)の顔は、
あの「アラビアのロレンス」時のオーマー・シャリーフを思い出した。
今回(ジョージ・クルーニー)さんが、アカデミー助演男優賞を受賞
されました。正に快挙!祝!でもこの映画の主演って誰っだのか?
TV「ER」から出てメジャーになった人、たぶん苦労人で人徳あるのか、
彼の周りに、MデイモンやらBピットやら集まり、ソダーバーグや、
コーエン兄弟やら製作者も集まってくる、その結果の受賞に思えた。
今回の映画を見て少々心配になってきた、国家対国家の石油争いは熾烈だ。
中東での利権争いは「米国対中国」であり日本は全く蚊帳の外である。
石油戦略なき日本、官僚主義日本、どうする日本!
東シベリア、サハリン、イラン、そして東シナ海、すべて他国に油抜き
されつつあることだけは事実であります。
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