なかなか観るに腰が上がらぬ映画があるものです
この「アメリカン・ヒストリーX」も暴力・家庭破壊・人種差別が
テーマ、重すぎて劇場行きが遅れに遅れた。
やはり最初の内は、観るに辛く、途中で出ようかとまで思ったが、
中盤からどんどん画面に惹き付けられ、完全にハマッテしまった。
終わった時はショックで手に汗をかいていた。
主役の(エドワード・ノートン)は只者でないと実感。
真実の行方('96)やファイト・クラブ('99)で神経質な性格俳優と
思っていたが、アメリカンH・Xで見せた裸体はスタローンばり
スキンヘッドにナチスかぎ十字のタトゥーは、恐怖そのものだ。
この映画を観てつくづく恐ろしいと思ったのは、暴力シーンでなく
「子供の教育」である。純真無垢な子供に吹き込んだ、親の人種差別
発言は子供が偏向して行くキッカケを作った。また尊敬する兄を盲信
するあまり弟も同じ道を歩むのだ。
今世界は人種と原理主義と宗教の違いで憎しみの戦争を繰り返している
この映画は「憎しみと怒り」では何も解決しないと訴えていた。
辛いが必見の作品でありましょう。
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