(ジョディ・フォスター)さんは決して「泣き寝入りしない女」だ。
「告発の行方」'88 では、法廷で闘うレイプ被害者を好演し、
見事アカデミー主演女優賞を受賞した。「羊たちの沈黙」'90 では、
あの(人食いハンニバル)に負けない女FBI捜査官を演じて、2度目
のアカデミー主演女優賞を獲得しました。これに味を絞めたのか・・
今、さらに拍車が掛かり、「パニック・ルーム」'02でも、「フライト・プラン」
'05でも、わが子を守るため敢然と闘う女に成長し、さらに極めつけは、
この映画「ブレブワン」の女と言えましょう。
大都会NYのラジオ番組のパーソナリティー、エリカ(J・フォスター)
は自立した女性、婚約者がいる、静だが充実した幸せの中にいた。
ある夜、犬の散歩中、二人は暴漢に襲われ、彼は目の前で撲殺された。
瀕死の彼女は一命は取り留めたものの、精神の安定は戻らなかった。
殺人が頻発するNY、警察の捜査はおざなりである、失意のエリカ、
なにを思ったか、彼女は闇で一丁の拳銃を手に入れた。
そしてある深夜のコンビニ、入ってきた男が突然一人の女を射殺した。
その場に居合わせたエリカに銃が向けられた時、持っていた拳銃で
男を撃ち殺したのだ。恐怖と自戒の念、しかし心に安定が生まれた。
深夜の地下鉄、二人の無頼が寄って来て金を無心、彼女は容赦なく
二人を射殺、そして何事も無かったように電車を降りた。
その後、深夜のNYで同じ拳銃で悪党が粛清される事件が連続し
これは「自衛主義者」の仕業と世に持て囃される。
いやはや!これはまるであの「狼よさらば」'74ではありませんか、
妻子を殺された刑事が、世の悪党(ダニ)を粛清して行く内容デシタ、
「狼よさらば」「ロスアンゼルス」'82「スーパー・マグナム」'86と
いわゆるデスウイッシュ・シリーズとして一世を風靡した名作ですヨ
J・フォスターはまるで女チャールズ・ブロンソンになりましたネ
今の世、あまりにも無慈悲に、単なる欲望を満たすため、理由もなく
無辜の人が殺され過ぎます。
それに対して、その犯人の人権のための裁判が多く、被害者家族は
苦しみ、とても心は救われません。「光市母子殺人」が代表的な例。
古くは無残な「少女コンクリート詰め」殺人事件もあった。犯人の
少年達は微刑で世に出てまた殺人を犯した。
被害者に代わって国家がキチットやってくれないなら
「自分であだ討ちをする」という風潮が出つつある。
この映画「ブレイブワン」=勇気ある人(女)との題の如く
賞賛しているし、かつ結末も「あだ討ち」に理解を示しています。
いやはや報復合戦にならぬうちに我が国も手を打つべしと思いますヨ。
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