先日BS-2で「アメリカの夜」('73仏作品)が’74日本上映されました。
先の投稿でヌーヴェル・ヴァーグの(フランソワ・トリュフォー)
の名も出ましたので一言・・
舞台はフランスのニース撮影所、ここで映画作りの劇中劇
まことに面白い、続々と映画スターとスタッフが集る
監督役はトリュフォーが自演(当然この映画の監督もトリュフォー)
映画作りはトラブルの連続、セリフがさっぱり覚えられない
往年の女優、壁はカンニングペーパーだらけ、あげくNGの連続
ある女優が妊娠していた、しだいにお腹が大きくなりシナリオ変更
スタッフ男女間の恋愛ざた、駆け落ち騒動、そして性関係のゴタゴタ
それを何とか乗り越えて映画はだんだん出来上がって行きます。
映画の小道具や舞台裏、なにより編集シーンが興味深く観れます
トリュファー自身がいかに映画を愛していたか本当に判ります。
彼はこのあと'77年スピルバーグの「未知との遭遇」の科学者役を好演
そして'84に亡くなりました。そしてヌーヴェル・ヴァーグ映画も、その
思想と映像術は現代の映画の中にすっかり浸透し消え去ったと思います。
フランス映画は英語と違い、原題ではわからぬゆえ優れた邦題が多い
フランス語の原題「7月14日」(フランス革命記念日)を「巴里祭」
とつけた。この映画以来日本では、この日を巴里祭と呼び、シャンソンの
夕べなどの行事がありますものネ
因みに私の邦題ベストは「地獄の黙示録」
この原題「アポカリップス・ナウ」をカタカナのままにしていたら
今ごろ私は「アポなんとかいう戦争映画」でかたずけていたハズ。
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