名前の通り、なにか都会的でスマートに洒落ていたスパイコメディー
昔、米国テレビドラマ黄金時代(1960~1969年)がありました。
テレビ放送の初期10年くらいは、日本の番組や、ソフトがまだ、
少なかったのでしょうし、内容も外国ものが圧倒的に面白かった。
ローハイドからコンバットからベンケーシーと爆発的な人気ドラマが
続々と出ました。当時の私はテレビにかじり付いていたものです。
スパイものテレビドラマも百花繚乱でしたネ、「スパイ大作戦」
「0011ナポレオンソロ」「アイスパイ」などです、これらのドラマは
スパイの頂点に立つ「007」を意識した亜流か、バロディーが多かった。
そのパロディーの代表作が「それ行け スマート」1966-69でしたネ
私はこのスパイコメディーが好きでした。
名前の通り、なにか都会的でスマートに洒落ていたからです。
スマート(ドン・アダムス)は007よろしく、0086と呼ばれている、
とにかく007のようにスタイルを決めようとするが、ことごとく
ドジまくる、しかし結果は相棒の女スパイ0099号のおかげで、
時間内でなんとか、無事問題解決となるストーリーだったと記憶。
吹き替え声の藤村有弘もよかった、澄まし声で話しドジるとあわてる、
藤村は当時、デタラメ世界各国言葉を駆使する人気コメディアン、
丁度「ひょっこりひょうたん島」のドンガバチョで有名でした。
さて映画も全く同じ内容、スマート役は(スティーブ・カレル)
ハマリ役だ!TVオリジナルと同じく、格好付ける度にドジまくる、
007と同じく秘密兵器を駆使するが、これが旨く行かずひどい目に
合うのが見もの。
お相手役の女スパイ0099(アン・ハサウエイ)が良い、
「プリンセス・プリンセス」('01)時の、あの可愛ゆい、お姫様から
脱し、見事にセクシーな女に成長した。
シャネルのパンツスーツからイブニングドレスと、様々なシーンに
合わせ、ファッションショーばりに見事な肢体を見せてくれる。
その意味で、この映画は女性同伴で見るべきでしょうネ。
最初はドジなスマートを馬鹿にしていた彼女だったが、この男は
意外にも危機になるとプロの実力を見せた。このギャップこそ
この映画の見所といえます。
そしてこの男には、何よりも情があったのだ。女スパイはしだいに
彼に魅かれて行く。
いずれにせよ、私にとって
ピンクパンサー('63)のクルゾー警部(ピーター・セラーズ)や
ビーンのジョニーイングリッシュ('03)(ローワン・アトキンソン)や、
それ行けスマート(S・カレル & D・アダムス)など知的なコメディ
アンが演じるズッコケスパイものは誠に面白く、好きなジャンルです。
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