もうすっかり藤沢周平一色モードになってしまった。
こうなれば「山桜」’08も行っちゃえとなりました。
この「山桜」と「花のあと」’09の影響を受け、女性に声を
かける時「卒爾(そつじ)ながら・・・」と言うと変な顔を
されました。
まぁ「突然で失礼ですが」という意味に過ぎないのですがネ・・
舞台はまたまた江戸後期の「海坂藩」、藤沢周平が造形した、
正に彼の故郷山形県鶴岡市(旧庄内藩)である。
桜満開の春、墓参りの時、桜の花が欲しく手を伸ばすが届かぬ
野江(田中麗奈)に、「卒爾ながら 手折ってしんぜよう」と
一人の侍が現れた。手塚弥一郎(東山紀之)であった。
その昔、弥一郎は野江に縁談を申し込んだことがあったが、
縁にならず野江は別の家に嫁いだ。
「今は、幸せでござろうな」の問いに「・・・はい」と答えたが
その実、嫁ぎ先では夫や舅、姑から苛めを受け、辛く耐え忍ぶ日々
であったのだ。
弥一郎が遠くから自分を気遣かって居てくれたことを知り、
野江は生きている甲斐を知る、その弥一郎が私利私欲に走る
藩の重役(村井国夫)を刺殺した。
これぞ本当のプラトニックラブ時代劇、一人の女性を想い見守る男、
運命のいたずら、自分にとって掛替えの無い男だったと知った女。
ストイックとプラトニックラブ「武士道とは忍ぶことと見つけたり」
それから野江の実家の父(篠田三郎)、母(壇ふみ)と弟・妹
皆良い人ばかり、それに対して嫁ぎ先の酷いこと、これでは
若い女性は誰も嫁に行きたくなくなりますワ
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