私の場合、映画のストーリーを紹介するよりも、その背景とか
映画メイキングやら俳優のゴシップの方に興味が行ってしまう。
という訳で「パワー・ゲーム」2014 原題PARANOIAに一言。
①まずヒロインの女優アンバー・ハードさん、今年2015年の
2月にジョニー・デップと結婚したばかりなのに、早離婚訴訟、
離婚理由は「彼から毎日電話するとの約束が守られてない」
というバカバカしいもの、しかし慰謝料は150億円、結婚日数
から計算すると一日2.5億円となる。
②映画ストーリーは米国の2大IT企業の産業スパイを使った
熾烈な競争の現状。米国の2大ITライバルといえばマイクロ
ソフトの(ビル・ゲイツ)とアップルのスティーブ・ジョブスが有名。
2000年ごろは圧倒的にマイクロソフトの天下だったが、現在は
アップルの株式総額がマイクロソフトの2倍になった。アイフォーン
やアイパッドの勝利である。
③そのアップル(アイフォーン)は韓国サムソンの(スマホ)
を特許侵害で訴え、サムソンも負けずに逆訴訟で法廷闘争、
正に情報合戦、産業スパイ、特許と弱肉強食世界である。
④この映画の舞台はニューヨーク、ブルックリン橋がマンハッタン
とブルックリンを分けている。マンハッタンは世界経済の中心地、
エグゼクティブ・ビジネスマンが活躍しセレブが高層マンションに
住んでいる。ブルックリンは下町、中流・下流やヒスパニックが
住む所とニューヨークでの住み分けが面白い。
⑤今米国では格差と貧困が大きな問題となっているが、
ブルックリンに住む野心的な青年(リアム・ヘムズワース)が
セレブを目指してマンハッタンのIT企業の産業スパイを引き
受けた。橋の下でマンハッタンを見つめるシーンが面白い。
⑥2大IT企業のオーナー比較も面白い、ワイアット社の
オーナーは(ゲイリー・オールドマン)正にバリウッド悪役
スターNO1といえる存在、一方のアイコン社のオーナーは
ハリウッドの正統正義派役者の(ハリソン・フォード)。
しかし年を取った正義派俳優ハリソン・フォードが悪役を
やれば悪役専門のG・オールドマンを凌駕するほどの
巨悪になった。これは見ものである。
⑦青年は金と陰謀と裏切りの巨大企業にほとほと遭い
そうが付きブルックリンに戻る、そこで仲間と小さな会社を
営む。また、貧しいが善良な父(リチャード・ドレイファス)
の生き方が正しいのだと悟る。
生き馬の目を抜く米国企業戦争映画の結末が
何となく日本的清貧が良いというハッピーエンドであった。
原作はジョセフ・フィンダーの「侵入社員」
監督はロバート・ルケティック。
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