2011年3月11日 東北太平洋にマグニチュード9という大地震が勃発、
青森県から福島県まで太平洋岸が壊滅状態となった。1万人以上の犠牲者が
予測される大惨事となり、心が痛みます、一人でも多く救助されることを祈る
ばかりです。
さらに福島県大熊にある原子力発電所が地震と津波の打撃により損傷し炉心溶解
(ろしんようゆう)という危機的状況となった。
今までに米国のスリーマイル島原子力発電所とロシアチェルノブイルで原発での事故
が発生し大被害があったが、福島はそれと同じくらいの危険と言われています。
この炉心溶融をシュミレートした映画を思い出しました。
1979 年「チャイナ・シンドローム」という米国映画です。
この映画は人間の文明社会の潜在的危険を警鐘したものとして、注目され、さらに
公開2ヵ月後にスリーマイル原発事故も発生し、映画の先見性に驚いたと記憶します。
今ではよくシンドローム(症候群)という言葉が多用されるが、当時、私にとって
初めて聞く単語ゆえ一心に英語辞書で調べたと記憶。
「チャイナ・シンドローム」とは原子炉の炉心が溶けると、放射能を発散しつつ、
炉心はその下の地殻までどんどん溶かし、地球の反対側にある中国まで行ってしまう
という、とてつもない内容であった。爾来炉心溶融を通称チャイナシンドロームと
呼ぶようになった。
映画のもう一つのテーマは原子力発電会社と政府がその危険な事実を隠蔽し続け、
ジャーナリスト(ジェーン・フォンダ)がその事実を暴いていくという内容である。
この大会社の商業主義と政府の情報隠蔽という構図は後の米国映画の「陰謀もの」
の定石パターンになったと思う。私はこの映画いらい政府発表には懐疑的なのです。
製作したのは、映画界に俳優としてでなく、プロデューサーとしてデビューした
マイケル・ダグラスであった。この後、彼の映画界での数々の成功は知られる所。
人類は今、文明や科学が発達し、原子や遺伝子の領域に入り込んでいる、しかし
ここはあるいみ神の領域、未知の領域、はたして人間は制御できるのだろうか。
映画ではなんとか炉心溶融は収束した、今現場では関係者、自衛隊の皆さんが
危険の中で作業をされています、なんとか治めていただきたいと思います。
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