原作はチャールズ・ポーティスの1968年の連載小説「トゥルー・グリット」
直訳すると「真の勇気」、それを1969年「勇気ある追跡」という邦題をつけて
映画化されました。
牧場主の父親が旅先で雇われ人に殺された。遺体を引き取りにいった14才の娘
マティ・ロス(キム・ダービー)が、父の形見の拳銃を見て、敵討ちを誓う。
しかし犯人は悪党団に入り、しかもインデアン居住区に逃げていたため。
保安官も手が出せなかった。娘は凄腕の片目の保安官を私的に雇い、自分も
加わり追跡を始めた。 テキサスレンジャーも同じ男を追跡しており。
三人の旅がはじまった。
面白いのは西部劇は男の社会である。そこに女、しかも少女が入り込んできて
荒くれ男達に負けずにがんばる姿がこの映画の見所であります。
主役の保安官にハリウッドの大御所(ジョン・ウェイン)である。彼は1907年生まれ
ゆえ62才、もう定年世代であるが、堂々の主役であり、かつ激しい銃撃戦を展開する。
ライフルと拳銃を両手に持って馬上戦をやり遂げたが、やはり初老である、いくら西部劇
大スターといえ少々辛いものがありましたネ。
この映画でなんとジョン・ウェイン初のアカデミー主演男優賞を受賞しました。
いやぁ~大御所であり、「駅馬車」「黄色いリボン」「アラモ」と数々のヒ西部劇
ヒット作を飛ばしながら今までアカデミー無縁であったのが不思議です。
どうもアカデミー委員会はトップスターの娯楽大作やハンサム美形スターに厳しい
ものがあります。これを繰り返していると、その時代の代表スターにアカデミーを
受賞させないまま、後から「特別賞」を乱発せねばならなくなります。
ジョン・ウェインの受賞の言葉「こんなことなら早くアイ・パッチ(片目眼帯)を
すればよかった。 大御所それでも涙をうっすらと浮かべて素直に喜んだ由。
コメント
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