このシリーズ「ダビンチ・コード」「天国と地獄」の前口上と
して毎回いう事は、我々日本人には否!私の様な仏教徒・神道
にはキリスト教や西洋文化をテーマにした映画は良く判らない。
しかも今回はダンテの「神曲」の中の地獄篇(Inferno)がテーマ
である。判る訳がない! という訳で「インフェルノ」に一言
数年前、北大の総長や放送大学の学長を歴任した(丹保憲仁)氏
の「70億人の地球」の講演を聞いた。地球の自然エネルギーで
人類をまかなえるのは100億人までだ。・・では、どうしたら
良いかの答えは敢えて言わなかった。
この問題を真剣に考えた男がいたのだ。大富豪にして天才遺伝
学者のバートランド・ソブリスト(ベン・フォスター)であった。
丁度アップルのスティーブ・ジョブスの様な人である。
出した結論は「人口爆発による人類滅亡を防ぐには人類の半分を
間引き」をすることだった。つまり彼が開発したウイルスで地球
規模の大量殺りくをすることだ!
これしかないのか?治療薬はインフェルノ地獄しかないと嘯いた。
ソブリストはウイルスをまき散らすため、ある場所に設置した。
しかしWHOの追っ手を逃れるため高い塔から転落死してしまった。
さてお馴染みのラングドン博士(トム・ハンクス)どういう訳か怪我を
して記憶を失っていた。又どういう訳かポケットに謎の小型のプロジェク
ター入っていた。これこそウイルスの在り場所を示すものであったのだ。
治療した女医シエナ・ブルックス(フェリシティ・ジョーンズ)と共に
隠し場所の謎解きと行脚がはじまる。WHOも殺し屋も迫っていた。
いやはや「ボッチチエリの地獄の見取り図」ベッキオ宮殿大壁画の中の
「アルチアーノの戦いの中のアナグラム」「洗礼堂」「ダンテのデスマスク」
次々と謎解きが続く。判らぬが面白い!
そして博士は何としても大量殺りくを阻止せねばと奔走する。
謎を追って場所もイタリアのフィレンツェからベネツィア、トルコの
イスタンブール、アヤソフィア、地下水道と名所ばかり移動する。
いつもそうだが、偶然による無理やり謎解きが多々ある、しかし世界の
名所旧跡や名画が見るだけでも価値ある映画でした。
原作はダン・ブラウン 監督はロン・ハワード
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