2011年上半期のベスト映画は何か?と聞かれたら、私はためらい無く
「アンストッパブル」と答えるでしょうネ
おりしも7月23日、中国温州で高速鉄道の追突事故が勃発した。
中国政府が自慢する高速鉄道だが、安全システムがまるで機能してない危険ぶつ
だったのだ。さらに事故いんぺいのため穴掘って埋めたとは!あきれ果てた次第。
国が変わってアメリカ、2001年オハイオ州で実際に起こった鉄道の事故、
無人の貨物列車8888号が暴走したのだ。当時テレビの実況放送で大騒ぎになった、
これを巨匠トニー・スコット監督が映画化したのだ「アンストッパブル」に一言。
事故の大半は「慣れからくるルール違反」=人災で起こるものである。
この事件も、絶対してはならないこと、運転手がわざわざ列車から飛び降りて、
自分で線路の手動切り替えをしょうとしたが、加速がはじまり列車に戻れなくなり、
無人のまま列車が暴走したものだ。
映画はしっかりと背景を述べている、会社は早く走れとがみがみ言うし、経費節減
のためリストラを実行中だ。運転手はベテランながら面倒くさくて手を抜くタイプ、
さらに極めつけは超肥満体で、自己管理できてない人物と判る→これ差別かな?
さてこの貨物列車777号は39両、全長800メートル、大量のディーセル燃料と危険な
科学物質を運搬している代物、これを引っ張るために馬力を最大にしたため全速力
150kmで暴走しはじめたのだ。正に大陸間弾道ミサイル並みの危険物である。
この速度で行けば人口密集地スタントン市の大カーブを曲がりきれない、さすれば
脱線し大爆発と科学物質が吹き飛び大惨事となる。
さすが映像名人トニースコット、あらゆる角度から暴走列車を追っかけ実況放送の
如く大迫力である。正面から迫りくる機関車の顔は正に恐怖の怪物そのものである。
会社はあらゆる手を打つも、全てを蹴散らし爆走を続ける、正に万事休すであった。
その列車を追っかける機関車があった。ベテラン運転手(デンゼル・ワシントン)と
新米車掌(クリス・パイン)の二人が乗っていた。暴走列車の最後尾に連結させて
ブレーキを掛けようとの危険な手段であり、会社の作戦に真っ向反するものであった。
あれ!トニー・スコットとデンゼル・ワシントンの二人は「サブウエイ123 激突」を
2009年作ったばかりなのに同じジャンルをまた製作ったのか?
サブウエイは犯行理由がシックリしなかったが、又ヒットもしなかったのだろうか?
だとすると今作は十分名誉回復しましたゾ。 凄い映画である。
パニック映画の常道として、登場人物のキャラクターや私生活を見せるが、運転手は
勤続28年のベテランだが会社から早期退職を勧告されており、妻に先立たれ、二人の
娘とは折り合いが悪い。車掌の方は裁判所から妻と子どもと接見禁止命令を受けている。
機関車の中の会話、二人の娘がレストランバー「フーターズ」で働いているとの行で、
男二人がニヤリとする。私も行ったことがあるが、とっても良い店。ここの採用条件
はおっぱいが98cm以上の女性であり衣装はミニスカートかミニパンツことから
想像できましょう。
悩めるアメリカ社会と風俗を見せつつ、パニックはどんどん進行するネタバレは
しません、皆様DVD でお楽しみくださいませ。
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