2008年観た新作ばかりでは、早々ネタ切れになりますので、
2007年観た映画の紹介もさせてくださいませ。
見たくはないが、結局観てしまう映画ってありますネ
血まみれのおぞましい単なるホラー映画なら絶対見ませんが、
猟奇的連続殺人犯 対 それを追う刑事ものとなると、怖いもの見たさ
もあり、おそるおそる観てしまうのです。という訳で「ゾディアック」
に一言。
警察に挑戦する、猟奇的殺人犯というジャンルなら、その代表作は「セブン」
「羊たちの沈黙」「コピー・キャット」だろう。邦画ならば、少々酷い出来の
「模倣犯」があったし、古くは名作「復讐するは我にあり」があった。
さて「ゾディアック」は1968年サンフランシスコで起こった実際の連続殺人
事件を再現したもの、7人を殺傷したが、彼は他に数十人を殺したと嘯いた。
この殺人鬼は新聞やテレビなどのマスメディアをフルに利用した、新聞に
メセージを送りつけた、それも暗号文で、一般読者に解読を求めたのだ。
さらに殺人予告まで送りつけてくる始末であった。
あきらかに愉快犯であり、その異常さに当時大きなセンセーションとなった。
よってゾディアックを題材にした映画が数本製作されたほどであります。
この殺人鬼の正体を最後まで追い続ける新聞の風刺漫画家(ジェイク・
ギレンホール)がいた。彼はは暗号解読マニアであったことから、この事件
に興味をもったが、その後この事件にドップリのめり込んでしまうのだ。
犯人を追うベテラン新聞記者も破滅的な人物、彼が(ロバート・ダウニーJR)
だったとは、映画の後に解説を読むまで判らなかった。実生活の薬漬けで、
すっかり形相が変わってしまった様だ。
犯人を追う主任刑事(マーク・ラファエロ)は正に70年代の風俗そのもの、
長髪と暑苦しいファッションを見て、我が青春時代を思い出した次第。
相棒刑事も見覚えあるが、しばらく誰だか判らなかった、あぁ~「ER」の
グリーン医師(アンソニー・エドワーズ)さんではありませんか!
なんせメーキャップ技術で髪の毛ふさふさしてたもので・・
監督は「セブン」「ファイトクラブ」のデヴィット・フィンチャーですもの
大いに期待しましたヨ。しかしいくら彼が完全主義者といえども、長すぎますヨ
この映画、事件が迷宮入りになるまで延々と続く、同じシーンを2回繰り返す
必要はありません、なんせギレンホールにエンジンが掛かるのが遅すぎましたネ。
それにしても40年前センセーショナルだった「ゾディアック」も、映画「セブン」
さえも、今の日本で起きている若年層の猟奇的殺人事件に比べれば霞んでしまう。
宮崎勤連続幼女殺事件、酒鬼薔薇聖斗事件、妹バラバラ事件、母親生首事件など
あまりのおぞましさに震えるばかり、「真実は映画より狂気なり」です。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。