皆様明けましておめでとうございます。
ことしも熟年の立場から、勝手気ままな感想をお許しくださいませ。
「 007 カジノ・ロワイヤル 」に 一言
映画史上最高の シリーズものといえば やはり「007」でしょう。
第1作目「007 ドクター・ノオ」公開邦題「007は殺しの番号」
は1962年ですから、なんと44年間の継続 作品も21作目となる
(ネバーセイ・ネバーアゲイン)を加えると 22作目になります。
私は第2作目「007 ロシアより愛をこめて」'63から封切りで観ました。
まだ紅顔の美少年だったころで、姉に連れて行ってもらったと記憶。
44年間も常に注目され、話題になり、シリーズが続いてきたのは、
主役を6代に渡り旨く世代交代をしてきたことや、人気出ない役者
(ジョージ・レザビー)は一作でお払い箱にするドライさと思う、
(ロジャー・ムーアは長すぎたが・・・)
それから毎回、旬な美しきボンド・ガールとのラブ・シーンを忘れずに
見せてくれることや、名車アストン・マーチンや 名銃ワルサーPPKとか
毎回おもしろい新兵器やボンド周辺グッズを紹介してくれるサービス
精神が、観客の支持を得、今まで続いてきた由縁と思います。
ボンドの交代は年齢にもよるが、映画が荒唐無稽になり過ぎた時に、
もぅ一度、原作本に戻るべく交代してきた。
日本ロケの「007は2度死ぬ」'67は忍者が出てきた時が潮時だった。
「007 ダイヤモンドは永遠に」'71で宇宙に飛んだときも潮時だった。
ピアース・プロズナンは中々良かったが、「ダイ・アナザーデイ」'02
で消えるアストンマーチンという荒唐無稽さに少々不安を感じていたが、
やはり交代の時が来てしまった。
さぁ新作「007 カジノロワイヤル」は正に原点に戻るべく「 ビギニング」
といえるものでしょう。007のイメージである(キザで女たらしで、
いとも簡単に敵を抹殺する)になる前のジェームス・ボンドを見事に
演じたのは(ダニエル・クレイグ)さんでした。
今までのボンドイメージとは遠い印象の人、スピルバーグの「ミュンへン」'05
でもほとんど目立たぬ地味な役者、007というよりはKGBの
殺し屋タイプの人、1968年生まれの38才ゆえ アクションも機敏だし、
素裸は見事な体脂肪ゼロ肉体労働者タイプ、女性必見の体。
この無骨な筋肉マンが ストーリーが進む内に、あの洒落て、スマート
なジェームス・ボンドに仕上がって行くのが良くわかる。
ボンドガールもいつもの肉感的なタイプでない繊細美人なフランス
女優(エヴァ・グリーン)さん、今回はいつもの気楽なS@X相手と
異なり、二人は本当の愛に陥る悲しいラブストーリーであった。
真の恋愛と真面目な渋目の007に仕上がり堂々の合格点です。
さて問題は、今後の007をD・クレイグさんがどう演じるかですネ
いつまでも真面目では「ボ~ン・アイデンティティー」になってしまう、
やはりジェームス・ボンドは飲む・打つ・買うのHな遊び人=不良
おやじでなければならない、果たしてこれを演じることができるか?
次回お手並み拝見といきましょう。
私も1つ歳をとって、チョイ悪おやじから、ただのHなおやじに成り
そうだ、このままでは誰も相手にしてくれなくなる、日々精進せねば
と気をつけております。ではでは今年も宜しくお願い致します。
さぁ本日から 2007年ですネ この年号にちなんで
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