007シリーズは1963年以来、半世紀=50年も続いているが
その間、ジェームス・ボンドは6代の俳優が交替しながら続いている。
ダイハードシリースも1~5まで、1988年以来四半世紀=25年も
続いているが、主役ジョン・マクレーンはブルース・ウィリスが一人で
演じているのが凄い。キャラクターが俳優そのものになってしまったのだ。
ダイ・ハードシリーズでどれが好きか?と問われれば、1は元祖ゆえ別格
として、私は3(1995)と答えます。DVDで何度も借りているのが証拠だ。
ダイハードは紛れもなくアクションに次ぐアクション映画であるが、この
ダイハード3 With a Vengerance (復讐編)のみ、アクションの他に知的
な面白みと、白人と黒人の人種対立的ブラック・ユーモアがあるのだ。
舞台はニューヨーク市、敵は謎のテロリスト軍団、首領はサイモンで名優
(ジェレミー・アイアンズ)が好演している。彼は市全土に爆弾を仕掛けた。
映画は6番街のデパート爆破から始まる。わざわざジョン・マクレーンを
指名し、次の爆破場所をナゾナゾで捜させる冷酷なゲームを始めたのだ。
たまたまハーレムの電気修理店主ゼウス(サミュエル・L・ジャクソン)
がこの事件に巻き込まれ、マクレーンとコンビを組まされる羽目になる。
彼は中々教養ある黒人で謎解きに大いに役立つのが面白い。
犯人から次々に「Simon says=サイモン曰く」という命令が来るが、これは
ナーサリー・ライム=マザーグース(英語の伝承童謡)の中のシンプル・
サイモンの一で、子供の真似遊びである。マザーグースは英米人にとり聖書、
シエイクスピア、に並ぶ教養の基礎なのです。
マザーグースから引用したナゾナゾが続く「セント・アイブスに行ったのは
何人何匹か?」引っ掛けクイズである。二人はNY中を走り回らされる。
セントラル・パークの噴水に5ガロンと3ガロンの2つのポリタンクが置いて
ありキッチリ4ガロンの水にして秤に載せろと来た。頭のクイズである。
とにかく次々難題を吹っかけ、時間切れという理由で地下鉄車両を爆破した。
マクレーンの機転で死者は出なかったものの、この脱線シーンは見ものである。
そして小学校42の21に爆弾を仕掛けたと電話が入った。どこの学校か?
42代の内21番目の大統領は誰?とのナゾナゾらしいが、思い出せない。
乗り合わせたダンプの運転手がたまたま歴史マニアで(チェスター・アーサー)
記念小学校だと教えてくれた、この辺のくだりが誠に面白いのだ。果たして
全NY市警、FBIが小学校へ動員された。
しかし犯人の真の狙いはモヌケの空になったNY市内の連邦準備銀行の金塊で
あったのだ。悪は許さじ!マクレーンと軍団との壮絶な闘いが展開された。
当然アクションの方も見物である。これはあらためてDVDでどうぞ!
監督は第一作目の(ジョン・マクティアナン)、面白い脚本は(ジョナサン・
ヘンスレー)
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