60年代後半はSF映画の名作が集中しました。
ミクロの決死圏('66)宇宙大征服('68)猿の惑星('64)
2001年宇宙の旅('68)など爽そうたる作品があります。
これは当時,映画のSFX技術が飛躍的革新したのと、テーマが
生命や種の起源など哲学的領域に踏み込んだからでしょう。
元祖「猿の惑星」(1968)は封切り時、その猿マスクの特殊
メークに私達は驚愕したものです。正にその後の怪奇映画
メークの元祖といえましょう。
宇宙船がある惑星に不時着したが、何と猿の惑星という
SFキワモノでありながら、主役の宇宙飛行士テーラー大佐
に当時名作大作を独占していた(チャールストン・ヘストン)
が演じるので、正にA級SFといえるものでした。
また猿の仮面のジーラ博士は(キム・ハンター)と聞きビックリ、
あの「欲望という名の電車」(1951)でアカデミー助演女優賞を
受賞した名女優である。
さらに猿のザイアス博士を(モーリス・エヴァンス)もシエクス
ピア役者であり、名優がぬいぐるみの中身とは驚いた。
それから半裸のヒロイン、ノバ(リンダ・ハリソン)の少々
アジア的な顔が可愛いこと可愛いこと、そして彼女の半裸に
興奮したものだ。
しかし,この作品が名作に成り得たのは「あの意外なラスト
シーン」だからこそ!人類の愚かさ、
哀れな末路を表現したからに他なりません。
原作はピエール・ブール 監督はフランクリン・J・シャフナー
音楽 ジエリー・ゴールドスミス
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