お久しぶりです
我々世代にとって「ビックコミック」という漫画雑誌は忘れらないものである。
「少年」「少年サンデーやマガジン」を読んで育った私の少年時代が終わり
いよいよ青年入った時、当時の漫画家大御所が勢揃いで大人の漫画
を発表したのだ。
手塚治虫、石ノ森章太郎、白土三平、水木しげる、さいとう・たかを、
藤子不二雄 そうそうたるメンバーであり、私は歓喜した。
爾来すっかり大人も漫画にのめり込む時代となった。派生誌ビックコミック
・オリジナル、スピリット、スーペリアルは多くの漫画作者を輩出し秀作を
世に出した。その一つが阿部夜郎(あべやろう)の「深夜食堂」である。
この漫画、じわじわとファンが増え、テレビドラマとなり題名通り深夜放送
された。これがまた人気となり、いよいよ「映画」となったのだ。
舞台は新宿の裏通りの小さな「めしや」、深夜0時から朝の7時までの
深夜営業、マスター(小林薫)が一人で切り盛りしている。メニューは
豚汁定食と酒、ビール、焼酎だけだが、お客の希望で出来るものなら
作ってくれるが、これが全て旨そう、映画を見たら必ず同じものを
食べてしまった次第 ・・・笑い!
常連客が来る、場所と時間柄 水商売の女、オカマ、サラリーマン、
女子社員バイト店員、ヤクザ、警官など夜の人が主だが、ふらっと
初めての客も来る、カウンターでの会話、そこで織りなす様々な
人間ドラマが誠に面白いのです。
人間の記憶や思い出の一番は何だろう?それは食べものである。
特に子どもの時母が作ってくれた好物、お弁当、恋人と一緒に食べた
ものだ。たまごやき、カレー、赤いウインナー、バターごはん、猫めしなど
が出てくる。なつかしい好物にまつわる人間ドラマ 、心が癒され人に
優しくなれるドラマである。
監督はTVも手がけた(松岡錠司)
正に癒しの空間 「深夜食堂」はおすすめの映画です。
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