いや~私にとってホント!たまらない映画でした。
映画「ワンスアポンナタイム・インハリウッド」時は1969年、舞台はロスアンゼルスの
ハリウッド、往年の人気が峠を過ぎ、今落ち目のハリウッドスター、リック・ダルトン
(レオナルド・ディカプリオ)と彼専属のスタントマン、クリフ・ブース(ブラッド・ビット)
がハリウッドを舞台にした男の友情ドラマ。現代ハリウッドの2大スター共演である。
1963年ハリウッドで生れ育った(クエンティン・タランティーノ)が子供の頃見た
アニメやB級映画やイタリア制西部劇に感化され、長じて映画作家となってから
創る映画は、殆どその時感化された風味ばかりであります。
「パルプ・フィクション」(1994)、「イングロリアス・バスターズ」(2009)、
「ジャンゴ繋がざる者」(2012)などだが、その集大成と思えるのが今作
「ワンスアポンナタイム・インハリウッド」2019であります。
1969年は私にとって高3ー大1の時代 、高校の文化祭の仮装はヒッピーの
衣装で世界の平和を唱え、クラス対抗演劇では「荒野の用心棒もどき」を演出した。
正に青春真っ只中の思い出であります。 このワンスアポンは映画好きの私の少年
時代に好んで見た映画が山ほど出てくる。ホントたまらない!
タランティーノと私が完全にシンクロした。先ず私の最多見映画「大脱走」1963が
出てくる。主役は(スティーブ・マックイーン)、私が彼をを最初に見たのはTV
西部劇「拳銃無宿」1958 の賞金稼ジョシュ・ランダルでそれ以来のファンであった。
主役デカプリオ(リック・ダルトン)のデビュー作「賞金稼ぎ」に相当すると思われる。
リックが渋々イタリア西部劇に出演したエピソードは「ローハイド」1959の脇役
だった(クリント・イーストウッド)の「荒野の用心棒」1964に相当している。
そして監督(セルジオ・レオーネ)に敬意を表し彼の作品「ワンスアポナタイム・
インウエスト」=「ウエスタン」1968と、「ワンスアポナタイム・インアメリカ」1984から、
今作の映画タイトルにしたと思う。
「続荒野の用心棒」1966, 監督(セルジオ・コルブッチ)、主役(フランコ・ネロ)は
タランティーノにとり聖典の様な映画、オマージュとして「ジャンゴ繋がざる者」2012を
作ってしまった。
当時のB級映画の筆頭といえば「燃えよドラゴン」1973だが(ブルース・リー)が
TV「グリーン・ホーネット」1966の付き人加藤で売り出したばかりで、クリフ
(ブラッドピット)と格闘シーンを見せてくれた。
そして1969年8月ハリウッドを震撼させる猟奇的事件が起こった。
当時の新鋭監督(ロマン・ポランスキー)の妻で女優のシャロン・テート
(マーゴット・ロビー)が狂信的なカルト指導者チャールズ・マンソンの信者
3人組によって惨殺された。シャロンは妊娠しており、胎児共々殺されたのだ。
この事件によってヒッピー思想は消滅した。
60年代70年代のハリウッド映画は熱い!この時代を画くに、この事件は
素通りできまい、否!この時代の象徴でもあるゆえ主題として描いたのだ。
またタランティーノ映画の特徴、強烈バイオレンスとしても欠くことが出来ない
シーンでもあったのだ。
この映画のために作った当時のハリウッドの町並みや集めたクラッシクカーは
見ものである。団塊の世代必見の映画ですゾ。
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