連休 どこもいかず家のあと片付け、女房は外出中、という訳で
映画館へ、さて何を見るか?同じ時間で上映中は超話題作の
「美女と野獣」とあまり話題でない「キングコング 髑髏島の巨人」。
図らずも、どちらのも「美女と野獣」だが、迷わずキングコングへ。
「キング・コング」は1933年に作られ、その特撮とダイナミックな
ストーリーで世界中を驚愕させた。正に特撮映画の元祖、怪獣
映画の元祖中の元祖と言えます。後世に大きな影響を残した。
その後1976年パニック映画の巨匠コンビ(ジョン・ギラ―ミン)
監督と(ディノ・デ・ラウレンティス)制作でリメイク版が作られた。
ヒロイン(ジェシカ・ラング)の半裸が注目され、世界的大ヒットした。
さらに「ロード・オブ・リングス」2003で大成功の(ピーター・ジャンクソン)
監督が乗りノリ余勢で作った2005年版は元祖1993年版を忠実
に再現し、正に究極の「キング・コング」を作り上げた。もうこれ以上の
リメイクは不可能であろう。
今回の2017版「キング・コング」は元祖のリメイクではなく、全く
別もの、Pジャンクソンへの挑戦を避けて、生息地髑髏島(どくろ
しま)に限定したストーリーであった。
映画情報も無く、期待していなかったが、ヒロインが2015年「ルーム」
でアカデミー主演女優賞をとった(ブリー・ラーソン)であり、ヒーローが
「マイティー・ソー」の悪役キロさん(トム・ヒドルストン)ではありませんか!
脇の(サミュエル・L・ジャクソン)、(ジョン・グッドマン)も渋い。
そして何よりも驚いたのは、私が大ファンの(ジョン・C・ライリー)が
出てきたのだ。「シカゴ」2002以来しばらく見なかったが、こんな辺境
の孤島にいたのか!これだけ役者そろえれば意外な大作である。
時は1973年、ベトナム戦争で敗れた米国軍はサイゴンから
撤退していた。ヘリ部隊(スカイデビルス)は帰国前のついでの
任務を受けた、謎の孤島に科学者達を輸送せよというものだった。
科学者(ジョン・グッドマン)や用心棒(トム・ヒドルストン)、戦場
カメラマン(ブリー・ラーソン)らを乗せ、ヘリ軍団は髑髏島に上陸を
図った。このシーンは「地獄の黙示録」へのオマージュと思われる。
しかし、彼らの前に巨大なキングコングが出現した。ヘリは悉く叩き落と
された。部下を殺された大佐(サミュエル・L・ジャクソン)はコングへ
の復讐を誓う。しかしこの人復讐よりも、戦争依存症の疑い?がある。
この島は地球の地下空間の出入口であったのだ、巨大生物がうじゃ・
うじゃと生息していたのだ、探検隊は次々登場する怪物に襲われる。
飛龍に食いちぎられる者、巨大クモに串刺しされる者、そして最も
凶暴なスカル・コローラーに悉く食われてしまう。
果たして彼らは生きて帰れるのか?この映画の見所はこれに尽きる、
CGやモーションピクチャーはどんどん進化を続け、怪獣同士の肉弾戦
は精巧で迫力満点であります。
「キング・コング」の主テーマである「美女と野獣の恋」はしっかりと生きて
いた。コングにさらわれた女性カメラマン(ブリー・ライソン)はコングに恋
されて、コングが他の怪獣から守り通すのは元祖映画と同じである。
監督はジョーダン・ボート=ロバーツ、息もつかせぬカット運びが旨い人だ。
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